【丸安魚店】花鯛塩焼。

ひとりごと
昔は、何かお祝い事があるとよく鯛を焼いたそうです。
結婚式やおめでたい宴席のお土産に、ほろ酔い加減のお父さんが鯛の塩焼きを持って帰ってきたなんて思い出は、もうある一定以上の世代の人にしかわからない思い出かもしれません(苦笑)。
一般のご家庭で鯛の塩焼きを目にする機会は、そういうわけで昭和のころと比べればぐっと少なくなったでしょうが、今でもおめでたい日の料理として喜ばれるものの一つです。
・・・とはいえ、実際のところ、鯛の塩焼きって「焼きたての熱々にかぶりつく」っていう料理でもないですよね。
目で慶びを味わう料理、というか…。
今なら、レンジで温めて食べるという方法もあるけれど、せっかくのおめでたい気分を味わったのに、みんなでホジホジ突っついて食べるのもなんか味気ない…

こちらは以前お客様にお出しした鯛の土鍋ごはん。
ショウガや青ネギを入れるとさらに見栄えも味もよくなります。

そんな時おすすめなのは、「鯛ごはん」です。
コメを研いで、いつも通りの水加減に。
もしあればお酒を用意。炊飯釜からカレースプーンで2,3杯水を掬い取り、同じ分量お酒を入れます。その上に、鯛の塩焼きを乗せてスイッチオン。
それだけでおいしい鯛ごはんが完成します。
あとは鯛をいったん取り出して、食べられる身の部分だけを外してごはんに戻すだけ。
炊き立てのご飯は何よりおいしいし、「同じ釜の飯を食べる」って、おめでたい気分を分かち合う感じで最後まで嬉しい気分になります。
こちらの花鯛の塩焼きは、小ぶりなので2合の米と炊けばちょうどいいかな。何か特別な日でも、何でもない一日でも、ちょっと嬉しくなる一品です。

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