去る4月8日、地酒南郷を醸す矢澤酒造店さんの新蔵落成式が執り行われ、その後特別貸切「南郷列車」に落成式に出席された皆さんが乗車し水郡線を走りました。
落成式の様子、また南郷列車の中の様子は「南郷応援隊」さんのブログに詳細に紹介されているので、ぜひそちらをご覧ください。
落成式 _ 式典編 onl.bz/er179Rz
落成式 _ 南郷列車編 onl.bz/ZTHfUd6
私たちはそのうちの南郷列車でお客様にお酒とともにお楽しみいただくお弁当をご用意させていただきました。
今回の「南郷列車のお弁当」は矢澤社長の気合の入れ方が半端なく、店主もそれに触発されて食材探しや内容の改善などを重ねながら当日を迎えました。
「春の矢祭と水郡線沿線を車窓の風景とお弁当で楽しみながら、南郷の酒を酌み交わす」
そんなイメージで献立を考える店主。
今年は春が駆け足でやってきてしまい、予定していた食材の時期が過ぎてしまったり、数量が足らなくなったりとなかなか苦労したようです。
更には矢澤社長からの遠慮ない…もとい忌憚なき(笑)意見を受け、相当な生みの苦しみを味わいました。
もちろん、矢澤社長からの信頼と期待があってこそのものだとわかっているからこそ、そしてお互いに思い描く理想の「南郷列車」のイメージを共有していたからこそ店主も日々試行錯誤を繰り返していました。
完成したのがこちら。
**南郷列車特別料理「水郡線の春を楽しむお弁当」献立**
・原木椎茸(山のごちそう本舗)のカツ 醤油麹と山椒風味
・矢祭産いちご(そらの社)
・鯛桜蒸し銀餡かけ
・車海老旨煮
・菜花おひたし
・たけのこ ・桜麩
・桜ます南郷酒粕漬け
・豚のみそ漬け(福美精肉店)
・地物クレソン炒め
・紅白なます名残柚子
・アスパラ黄身酢
・桜鯛押し寿司
・葉わさび醤油漬け細巻き
・手作りさしこん(杵つき粉使用・佐川商店) おろし生姜
・煮物(大根・人参)
・たまこん 絹さや
・ほうれん草酒粕白和え
・ふきのとう味噌
一つ一つの食材を集めるためにあちこち走り回り、地域の生産者さんにも協力をいただきながら、数日前から仕込みを続けた店主。
料理の仕上げと盛り付けをする南郷列車前日は、結局徹夜での作業となりました。
列車の中の様子は先ほどご案内した「南郷応援隊」さんのブログをぜひご覧ください。
そうそう、せっかくなのでこの列車についてご紹介。
こちらは通常水郡線を走っている普通列車と同じ車両…なのですが、実はこの2両編成に使われた車両は特別なもの。
南郷応援隊さんのブログ内の写真をご覧いただけるとわかるのですが、各座席に小さなテーブルが設置できるようカスタマイズされているんです。
そのアイデアを出したのが先ほどの試食会に登場していたGさん。
南郷列車のために、というわけではなく随分前に作られたものだそうですが、今回の企画にピッタリだと思いませんか?
車内での私たちは、事前の矢澤さんからのご案内では「席でゆっくり車窓の風景をお楽しみください」と言われていたのですが、お客様の反応が気になってついつい列車内をうろうろ(笑)
ついつい癖でお客様にお酒のご案内や空瓶回収をしたり(笑)
おかげさまで反響は上々で、店主もホッとした様子でした。
お客様からもあちこちで声をかけていただき、本当にありがたかったです。
東館~水戸まではそんなわけで、ひっきりなしに歩いてお客様とお話を。
帰りの水戸~常陸大子はつかの間の休息となりました。
…その後、車内で意気投合したお客様同士が当店での2次会を。店主、気力で頑張りました(苦笑)。
翌日、私たちもようやく新蔵見学へ。
これまで見慣れた風景の中に、新たに新蔵ができているのが不思議な感覚でした。
何よりこれまでの南郷の雰囲気を損なうことなく見事に調和しているのに、新しい風が吹き込んだようでとてもモダンだというのが素敵だなと思いました。
地元の木材をふんだんに使い、デザイン性もあるのですがちゃんと蔵を支えているというとても難易度の高い作りなのだそうです。設計は内藤廣さん。建築家として日本で5本の指に入るほど素晴らしい方なのだそうです。
建築は全く未知の世界なので伺う前に内藤廣さんのこれまでの作品を調べました。
なんと、飛騨高山の高山駅も設計されていると知りびっくり。
そのほか、訪れたときにとても印象に残っていた美術館の設計にも携わっていたと知り更にびっくり。
こういうので急に親近感がわく田舎者です(笑)
新蔵の半分は酒造りに使われるのですが、半分はカフェスペースで今後お酒の試飲やお茶などが楽しめるそうです。また、お酒に合う矢澤社長厳選のおつまみなどの販売も予定されているそう。
…というわけで、前置きが長くなりましたが。
急遽、矢澤酒造店×さかな家でのコラボイベントを開催することが決定しました!
…のですが、すみません。こちらの都合で下記のイベントは延期となりました。
「南郷を楽しむ会 ~特別版~」
矢澤社長による新蔵案内とさかな家のお弁当を楽しむひととき
日 時 : 2023年5月1日(月)、2日(火) 12:30~14:00 こちら延期となりました
参加費 : おひとり様3,300円(お弁当・南郷純米酒付き)
※ こちらのイベントは20歳以上限定とさせていただきます。
※ おひとりさまでもご参加いただけますが、1グループ4名様までとさせていただきます。
※ お席のご用意の関係で1回12名限定のイベントです。
こだわりにこだわりぬいた新蔵について、矢澤社長自らご案内していただけます。
営業時間内であれば通常どなたでもご自由に見学が可能ということですが、細やかな部分についての説明を聞ける機会はなかなかありませんよ。
見学後、カフェスペースの一角で酒蔵の風景を楽しみながら、当店特製の特別弁当と南郷のお酒をご堪能ください。(南郷列車でお出ししたお弁当と内容は変更になります)
ご用意したお酒のほかにも、ご希望の方には南郷のお酒をお楽しみいただけます(別途料金)。
ハンドルキーパーの方には、ノンアルコールドリンクのご用意があります(別途料金)。
また、水郡線のご利用も可能です(お帰り時のみ)。最寄りの駅は南石井駅です。
14時59分発 郡山行き 15時17分発水戸行き
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