もったいない図書館 × 丸安魚店 = ? (その2)

ひとりごと

かねてより計画を進めていた矢祭もったいない図書館さんとのコラボイベントが、去る7/30(土)についに開催されました。
第1部のもったいない図書館でのレシピ制作を終え、場所をリフレッシュふるさとランド(町内通称舘山ランド)に移動。

  第1部の様子はコチラ→ もったいない図書館 × 丸安魚店 = ? (その1)

いよいよ、自分たちで作ったレシピで料理を作ります。

 

・・・の前に。カツオの観察。
丸ごとの焼く3㎏のカツオ、「丸ごとの姿を見たことありますか?」と聞いたら、恥ずかしそうに1人手を挙げてくれた子が。
なんと、先日の矢祭小学校2年生の「まちたんけん」で丸安魚店を訪ねてくれた子でした。
(その時の様子はコチラ→ 矢祭小学校2年生が来てくれました! )

逆を言うと、カツオは矢祭町のソウルフードといえるほど人気がある魚なのに、多くの子供たちがお刺身(または切り身)の状態でしか見たことがなかったということです。

せっかくなので、さばく前に丸ごとのカツオの特徴を説明したり、実際触ったり持ち上げたりしてもらいました。

 

 

頭の上の硬い皮から削ぎ取っていく店主。私も、子供たちほど近くでカツオの解体を見たことがありません。
頭を落としたりワタを出したりするところは、目をつぶっている子もいました。

その後、店主がそれぞれのグループ(料理)ごとに「どんな感じに切ろうか?」と聞きながら、切り身や刺身に切り分けたり荒くたたいてミンチにしたものを渡し、いよいよ調理スタート。

厚みや大きさなどそれぞれのグループごとに聞きながら、店主が切り分けていきます。

実は、ここが店主の一番のこだわりでした。
これまでも何度か料理教室を頼まれ講師を務めたことがある店主。
その際いつももやもやしていたのが、この魚の扱い方。

たいていの場合「魚を使った料理」となると、受講してくださった方にアジやイワシなどをさばいてもらうところから始めます。
もちろん店主が見本を見せ、実習の際はそばについてポイントを都度教えたりしてやってもらい、なかなか好評なのです。…が。

「楽しかった!」「こんどうちでもやってみます!」という声が上がるものの、慣れない人が実際にご自宅のキッチンでやるのは相当ハードルが高いもの。
キッチンが汚れたり数日間臭いが気になるということもあるし、実習でやったときほど上手にできなかったりすると、「やっぱり難しいから無理!」となってしまうからです。

「矢祭にはせっかく鮮魚店が何件もあるんだから、そこはもっと上手に使って、難しいところはプロに任せた方が気分よく料理ができる」

魚をもっと気軽にいろんな楽しみ方で家庭でも食べてもらいたい、そんな店主の思いです。

 

さて一方調理場では。
それぞれのレシピでぐんぐん調理が進んでいきます。

時々味見や火の入り方などで迷ったときには、店主がすかさず近づいてチェック。
でも、ほとんどそれぞれの料理には触らず任せたままです。

(今振り返ると、料理人がいるのに全く「教えず」料理をするワークショップってちょっと珍しいかもしれない・笑)

途中、ゲリラ豪雨による落雷・停電などハプニングもありながら、どうにか全員料理が完成しました。

(ここから先の写真が若干暗いのは、完全に停電のせいです)

 

プラスアルファとして、余ったカツオの身とアラ、ハラスなどを使って店主も数品用意。
黙食下でのカツオ丸ごと食べつくせパーティが始まりました(笑)

ほんとは、みなさんが作った料理を囲んで感想を言い合ったりしながら和気あいあいとワークショップを振り返ることができたらいいんですけどねえ。
食べる前にそれぞれの箸でとりわけ、黙食。
普段、変わったもの(普段食べなれていないもの)を食べるのが苦手、という子がづけ丼をお替りしてくれたり、お楽しみサラダのドレッシングを変えていろいろ楽しんだり、静かな中でも楽しく試食ができました。

何より、数時間にわたるワークショップを参加してくださった皆さんが、最後まで実に楽しそうにいきいきとされていたのが本当にありがたいことだなあと感じました。

今回のワークショップ開催が告知されたとき、最初に反応があったのが大人の皆さんでした。
「対象年齢じゃないから参加できないけど、やってみたかった!」という声もたくさんいただきました。
「図書館とコラボって、何するの?」という素直な疑問もいただきました。

今回の「夏のスペシャルワークショップ」(笑)はこれにて終了。
もったいない図書館とのコラボレーションで生まれた素敵な活動、ここまで読んでいただいたらわかるかなあと思います。

後日集まったアンケートでは「今度は秋の魚でやってみたい」という声や、「丸安(さかな家)さんだけでなく、町内のいろんな業者さんとのコラボもぜひやってほしい」という声も上がっていたようです。

私たちもぜひ次回を企画したいと思います!

ご参加いただいたみなさん、そしてこのレポートを最後まで読んでくださった皆さん、本当にありがとうございました!

 

** おまけ**
長時間このワークショップにつきっきりで取材をしてくださった東白日報さん。
後日素敵な記事を掲載してくださいました
どうもありがとうございます!

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