おせち バックヤード。

ひとりごと

さて、無事にすべてのお客様にお届けできたということで、ちょびっと裏の話も。
今年は、今までで一番スムーズに進み、そして一番苦労をし、一番はらはらし、一番反省と感謝をしたおせちとなりました。

スムーズ編は、仕込み。
毎年店主は同じノートに、おせちの仕込みや仕入れの記録を克明に記しています。
そのため、仕込みなどの進捗状況を過去の自分たちの仕事ぶりと照らし合わせて、焦ったり心に余裕ができたりするのですが、今年はほとんど焦ることなくぐんぐん仕事が進みました。
段取り八分とはよく言ったもので、仕込みがスムーズだと盛り込みもスムーズ。
例年は2日に分けて、発送分と当日受け渡し分を盛り込んでいましたが、今年は初めて1度にすべての盛り込みが終了。長年当店でお世話になっているパートさんも「こんなことは今までなかった」と驚きの表情でした。
盛り込み部隊も精鋭ぞろい。高校生の時からアルバイトに来てくれている若手のエースをはじめ、当店熟練のパートさん、そして昨年に引き続き盛り付けバイトにやってきてくれたSさん。
絶妙なチームワークで、私(おかみ)は今年も盛り付けにほとんどかかわることなく作業が進みました。
日中盛り込みガチ勢(笑)が頑張ると、夜中一緒に頑張ってくれたのは娘。
今年は深夜遅くまで、盛り付け前の段取りをしてくれたり料理の仕込みを手伝ったりしてくれました。

 

苦労編は、店主の超多忙な毎日。
コロナ禍以前、まだ店主の父が元気だったころは深夜遅く明け方近くまでおせちの仕込みをしていても、割と朝はゆっくり眠って疲れをとることができました。
コロナ禍最初の年は、店主の父が体を悪くしたタイミングと重なり丸安魚店もほぼ任されて朝は早くから開店準備などがあって大変だったのですが、鮮魚店の方が比較的日中のんびりした時間もあったため、その時間帯に体を休めたりしていられました。
昨年は、人が動き出したことも影響したのか、さかな家のご予約・仕出し料理のご注文が増えるとともに、丸安魚店では一昨年以上のご来店をいただき、なんだかありがたいんだけどいつ体を休めるんだ?という毎日。ここは今後改善の余地があるなと感じているところです。
「24時間戦えますか」という古いCMがありましたが、そんなの無理!とはたから見ている家族としては思うところがありました。

 

 

 

ハラハラ編と反省・感謝編は、発送分のトラブル。
…というわけで、周りのみんなの協力と店主の頑張りもあり例年になく順調に準備が進んだところだったのですが…
頼んでおいたはずの発送分の荷物受け取りがなかなか来ない…
そのころ店主は丸安魚店でお客様が相次ぎてんやわんや、私は私で翌日の店頭受け渡しの準備に追われていたので気づくのが遅れたのも悪かったのですが、気づいたときには予定していた発送ができないことになってしまいました。
後で冷静に振り返ると、集荷依頼を出したつもりが手続きが完了したかを確認しないまま別の作業に写ってしまった、私のケアレスミスが原因。

大雪が降って配送が難しいかもと心配した年もあったし、そもそも発送に盛り込みが間に合うのかという年もあったし、そしてそのどれも何とか乗り越えて大晦日到着をクリアしてきたので、正直頭が真っ白になってしまいました。

何とか間に合う道を探ったのですが、そのすべてがかなわないとわかり、お客様お一人お一人に連絡をし…今日(元日)午後すべてのお客様のお手に渡るまで、気が気ではありませんでした。
これに関しては、お世話になっている営業所さんとの連絡を密にし間違いのないようにすることと、私の自覚だなと思います。
そして、ご迷惑をおかけしたにもかかわらず、ご連絡差し上げた後に温かいご返信をいただいたことや、まさかの直接当店まで引き取りに来てくださった方などに申し訳なさとありがたさを感じた次第です。

以上、今回のバックヤードはこんな感じ。
こうしたことをここで皆さんの目に留まるところにわざわざブログとして残すのはもしかしたら違うのかなとも思ったのですが、自戒を込めての記録という意味と今回ご迷惑をおかけした皆さんの温かいご対応を絶対に忘れないという気持ちを込めてここに記そうと思いました。

ようやくこれで、我が家もお正月を迎えられます。
仕事始めは明日から。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

コメント

タイトルとURLをコピーしました