【やまつり再発見】第2回「南郷」を楽しむ会を開きました。 ②

蔵からさかな家に戻って、いよいよ「勉強会」へ。

こちらは「例題」の様子。組み合わせによってお酒が前に出たり料理の味がぐっと押し上げられたりします。

今回は4つのグループに分かれて、当店で勉強会用に用意した3種類の料理と、藤井酒造店の2種類のお酒の組み合わせをそれぞれ試していただく「例題」と、3種類の料理に様々なお酒を合わせて試していただく「グループワーク」の2つをご用意。
例題では、当店で一番ベーシックな「南郷佳撰」と「吟醸　つう」を、自家製スモークチーズ・矢祭の在来種の蒟蒻芋を使ったさしみ蒟蒻・自家製の柳かれいの風干しとそれぞれ合わせてみました。
味の濃いスモークチーズは「南郷佳撰」と、淡泊なさしみこんにゃくとは「吟醸　つう」と相性がいい、と言う感想を持たれた方が多かった一方で、柳かれいの風干しについてはそれぞれ好みが分かれました。
実は、あらかじめやった試食・試飲会でも店主と南郷の社長の感想は全く同じ。
味が濃くはっきりした「南郷佳撰」は癖のあるスモークチーズの相性は、実は少し熱を加えてやる（燗をつける）と更にうまくまとまり、更にチーズのこってりした味が表れてさっぱりしたあと口になったそうです。
魚との相性がいいのは、さすが日本のお酒と言う感じ。またもともと矢祭は山に囲まれた町であるのに海の魚がよく入ってきていた風土のようですから、酒の味もさかなに合うのかもしれません。

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グループワークはマグロの刺身・おでん大根・塩麹漬け鶏肉の唐揚に合うお酒探しを。
…途中で楽しくなってしまい、懇親会状態になったグループも多かったようですが、お酒はそもそも堅苦しいうんちくよりも「口をなめっこく(滑らかに)するもんだ」。
まさに正論(笑)
南郷の社長さんに教えていただいた、家庭でできる簡単酒燗機(家にありそうなものを使って自在に燗がつけられる方法。目からうろこでした!)でひなた燗(30℃)・ひと肌燗(35℃)ぬる燗(40℃)…と温度を上げながら味の変化を試していただいたグループも。
意外、と言っては失礼ですが、海外チーム(矢祭・塙のALTさん、国際交流員さん)が真剣に相性と味の違いを試してくださり、最後の「研究発表」の時には、南郷の社長さんもびっくりの繊細な違いまでお話してくださいました。
最後は皆さんグループの垣根を越えて、楽しい「自由研究(懇親会)」に。
矢祭町の魅力を、食という角度から再発見したいと考えて始めた企画に、町内外の皆さんが足を運んでいただけたことが何よりうれしく、またぜひ、今度は違った角度で企画を考えていきたいなと思った次第。
いろいろ反省点もありましたが、最後は皆さん笑顔でお帰り戴いたのが何よりうれしいなと思いました。
ご参加いただいたみなさん、どうもありがとうございました！

尚、参加してくださった「月とカヌー」さんが、素敵な感想をブログにアップしてくださいましたのでご紹介。
当店の「今月の営業とお休み」のページで使用している、「はからめ月のカレンダー」を製作しているお二人です。
こちらも併せてお読みくださいね。→　「はからめ暦　2015年2月7日(土)」
**いただいたメールより**
・　南郷を楽しむ会、とても楽しませて頂きありがとうございました。初めてお会いする方々との交流、南郷さんの蔵の見学、そしてそして何より美味しいお食事の数々、とてもいい会でした。
・　一昨日はとても楽しく有意義な時間を作ってくれてどうもありがとうございました。
店主さん、おかみさん、娘ちゃん、そしてさかな家のスタッフの方々、さかな家に集まる方々の頼もしさを感じる事が出来ました。
本当に素晴らしい場所だとあらためて感じています。
・　「『南郷』を楽しむ会」ではめったに見られない樽の中を覗き、今ここでしか飲めないモロミをあじわえたのが望外でした。
勉強会では、最初のうちこそ真面目に飲み比べていたのが、グループワークの途中あたりから怪しくなり、最後は田舎の宴会（失礼！）風に車座になって話し込んだのが、最近そういう飲み方をすることがないので、久しぶりで楽しかったです。
もちろん酒の味の違い（特に燗の向き不向き）や料理との相性を学んだことも興味深い体験でした。
・　こちらこそお世話になりました！お酒も肴も出会いもお話も堪能いたしました、どうもありがとうございます！
思いがけなく南郷社長さん初め町の皆様、町外のいろいろな方とお話できてとても楽しかったです。