【やまつり再発見】第2回 「南郷」を楽しむ会を開きました。①

先日(2/7)「第2回 南郷を楽しむ会」を開きました。
いつもは地元の方がメイン(と言うかほぼそんな感じ)の当店のイベントですが、今回は何と「町内・町外・県外・海外(矢祭・塙のALTと国際交流委員さんが参加してくださいました)」と実にバラエティに富んだお客様をお迎えすることに。
そのためこれまで以上に、企画段階からあれこれ準備したり話し合ったり、私たちにしては珍しく(?)何度も話し合いを重ねて計画してきました。
直前の南郷さんとの打ち合わせは、試食と試飲を兼ねて。
藤井社長さんと店主でお酒を飲みながら当日出す料理を試食し、組み合わせを一つ一つ確認する作業は、傍から見ていたらうらやましくてたまらないひとときでした(残念ながら、次の予定が入っていたためご相伴にあずかることができなかった私…)

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蔵には2つのグループに分かれて。
今回は初対面の方がそれぞれに多く最初は緊張した雰囲気もありましたが、蔵について社長の説明を聞きながら少しずつ打ち解けていきました。
酒米を蒸かす釜にはすでに翌日分の米がセッティング済み。釜上部の甑部分と蒸かした米を冷ます機械には白いさらしで覆いが為されていましたが、それが何とも言えず神聖な雰囲気を醸し出していました。
かつてこの大きな釜は石炭を燃して使用していたそうですが、現在はボイラーで沸かしているのだそうです。

創業当時の蔵の中。

創業当時の蔵の中。

話を伺いながら、蔵の奥へ。
お酒を寝かしておく蔵は創業当時から変わらないと聞き、びっくり。
歴史は感じるのだけれども、古さを感じないのは、きっと170年前から今に至るまでずっと現役でお酒を育てているからなのでしょう。
また、この蔵を使い続けるために、蔵の人たちがあちこちを修繕したり手入れをしながら使い続けてきたからなのだろうと思うと、なんとも言えない気持ちになりました。

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ここで貴重な経験をいくつか。
これからいよいよ酒造りに使われる麹菌がゆきわたった米を少しずつ。
いわゆる「おこわ」のようにふっくらもちもちしているというより、形があって割と固い食感の米麹。
口に入れて何度も噛んでいると、徐々に甘みを感じるようになりました。
お酒の原点は、デンプン質のものをヒトが噛み砕いたものを発酵させて作った、と言うことですから、その疑似体験をしているような気分になります。

そして、メインエベント。
DSC_6077まさに発酵をしているタンクをのぞき込む体験。
何とも言えないお酒のいい香りを嗅ぎながら、より近く水面(酒面、か)に近づいて行くと今度は発行の際に発生する炭酸ガスにびっくりされていました。
ただ瓶の中に詰められたお酒からはなかなか感じることができない、目に見えない小さなものの力を感じる瞬間とでも言いましょうか。
その後、蔵を出て特別に仕込みの最中の醪を少しためさせてもらい、店に戻りました。

【やまつり再発見】第2回 南郷を楽しむ会②に続く

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