地域のお年寄りびいきの店。

ひとりごと
丸安魚店では例年ならばアイスクリームの販売は今頃(7月上旬)から始めていました。
 
 
…遅いって?
 
…うち、魚屋なんで(笑)
 
 
正直そんなにたくさん売れる商品ではありません。…でした。
 
スーパーやコンビニに比べて値段だって安くないし、品揃えだって豊富なわけじゃないし。
言ってしまえば置かなくてもいい商品の一つだったのです。
 
ただ、ご近所にお住まいの高齢のお客様たちから「暑い時にアイスがあるとホッとする」「車がないので、遠くまではアイスを買いに行けない」という声をいただき、+αの商品として限定的に置いていました。
 
 
 
一昨年までは。
 
 
 
丸安魚店を本格的に任された昨年、アイスを買ってくださるお客さんの動向をこっそり伺っていました。
 
・小さなお子さんよりも圧倒的に高齢のお客様のニーズが高いこと
・ホームパックはお得だけど人気がないこと(重いしかさばるから)
・リッチな味わいのものよりさっぱりしたもののほうが人気が高いこと
 
など、お客さんの好みなどがわかってきました。
 
というわけで、今年は暑くなり始めた5月の半ばからアイスの販売を開始しました。
いわゆる一般的な売れ筋商品ではなく、完全に当店に足を運んでくださるお年寄り向けの商品ラインナップ。
アイスクリームよりラクトアイス、できれば氷菓が最高。
奇妙な注文に業者さんも最初は驚いていましたが、事情を話すと絶妙なラインナップを取り揃えてくれました。
 
当店のお客様に一番人気があるのは、いちごフロート。
値段が安いのに加え、アイスと氷と両方が楽しめ、量もちょうどいいとのこと。
ご来店のたびにまとめて買っていかれるお客様が本当に多いんです。
 
物珍しさと、どことなく懐かしさも感じるラインナップということもあり、アイスクリーム庫を覗いていってくださるお客様が増えました。
 
6月半ばにアイスを補充。
そして、この酷暑。
暑さから身を護るために、とアイスを買いにお店に飛び込んでくるお客様もいらっしゃいます。
お陰様で先日追加でアイスを補充し、来る夏に向けて備えた…の、ですが・・・
 
暑さもあってアイスの消費量が増えているのでしょう。あれよあれよと減っていくいちごフロート。
補充の際にちょっと気の利いたものを置いていってくれたのですが、それには目もくれず(苦笑)いちごフロートを買い続けてくださるお客様たち。
ついに今日、いちごフロート完売御礼、となりました。
昨今の社会情勢が影響してか、ほしいと言ったらすぐにタップリ届くかどうかわからないので(実際、昨年人気第2位だった「コーヒーフロート」は入荷未定と言われています)、慌てて注文はしたもののさてすぐにものが入ってくるのか…
 
それまでに新たな商品にも挑戦してくださるお客様が増えてくれることを、心のどこかで願いつつ(笑)先程店主が追加注文を業者に出したのでした。
 
ちなみに私は「BLACK」アイスが市販のアイスの中で一番好きです(だから入れてもらったという話もある・笑)
 
もう一つちなみに。
タイトルの「お年寄りびいきの店」は、白河に「高校生びいき」のコミュニティ・カフェEMANONからパクった(笑)ものです。
丸安魚店では魚だけを販売するだけでなく、地域のご高齢のお客様とのやり取りを通じてちょっとしたサービスや品揃えの参考にさせていただいているからです。
地域のお年寄りにも「食卓にウキウキとわくわくを」を提供できる店で有り続けたいなあと、しみじみ思います。

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