お花の「さなぶり」。

ひとりごと
"サマードレス”

「さなぶり」、ご存知ですか?
「早苗饗」と書くのだそうです。「早苗振る舞い」が言葉の始まりとか。
(地域によっては、「さのぼり」とか「しろみて」とかいうそうです)
田植えを終えた農家の人たちが、無事農作業を終えたことを田の神様に感謝しお供え物をして共に食し休息をした日のことをいいます。
忙しい田植えが終わって一息つく、古くは農家の最も楽しい行事の一つ。
さなぶりの風習は地域ごとに様々だそうですが、田の神様へお供え物をし、手伝ってくれた人々を招待して盛大な酒宴が行われるというのはどこも似ています。

とにかく「さなぶり」は田んぼにまつわる行事なので、本来は「お花のさなぶり」というタイトルはおかしいのです。
でも、今時分「お花のさなぶり」と呼べるようなご予約を、当店でも何件かいただいています。

「ひとりごと」で何度か紹介していますが、矢祭町で生産される「鉢花」は全国的にも質が良いので有名です。
シクラメン(過去に見学に行かせていただきました。コチラをご覧ください)やプリムラ、ポインセチアなどが、季節ごとに全国に出荷されています。
5月の第2日曜日…つまり母の日までは「カーネーション」の出荷で、鉢花を生産している「矢祭鉢物研究会」の皆さんの農場はどこもてんやわんや。
この時期だけのお手伝いさんを頼んで、この忙しい時期を乗り切るのだそう。
矢祭から全国に旅立ったカーネーションたちが、各地の家々でお母さんへの感謝の気持ちと一緒にプレゼントされているのかなあと思うと何とも言えない嬉しい気持ちになります。

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それにしても、今どきのカーネーションはいろいろあります。
上のカーネーションたちは、「さなぶり」で当店を使ってくださったお客様から頂いたものの一部。
母の日に赤いカーネーション以外の花を提案し、開発・出荷したさきがけは実は矢祭町の鉢物研究会さんたちなのだそうですよ。
そう思うと、ちょっと鼻が高いです。

せっかくいただいたカーネーション、ちゃんと手入れをすると長く持つのだそう。
大切に育てたいです。

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