今年のおせち。

さかな家謹製「おせち」です。
今年もどうにか無事におせちを作り終え、お客様にお届けすることが出来ました。
今日配信したメールにも書いたのですが、3月中旬以降今日のこの日をこのように迎えられるとは思ってもいませんでした。
ここまで無事にお店を続けていられたのもひとえにお客様のおかげ、と今回のおせちはさかな家店主の気合の入れよう(と、仕入れた材料への思い入れ)がこれまでのどれよりも強かったような気がします。
それでは3段重の内容をご紹介しましょう。
(パソコンからご覧の場合、画像をクリックすると拡大されます)

《一の重 祝い肴と口取り》
 丹波黒豆紅白千代呂木 田作り 数の子土佐漬
 紅白蒲鉾 栗金団 伊達巻 たたきごぼう
 紅白なます柚子釜 のし鳥松風焼
今年は「ザ!おせち」というような盛り付けになりました。
のし鳥松風焼・たたきごぼうは初登場。
味付けは控えめにし、風味豊かに仕上げてあります。
ちなみに、さかな家店主がもっとも思い入れの強い料理は「黒豆」。
毎年毎年、「おせちの準備は黒豆の段取りと計画から」というくらい。
今年はこれまでになくふっくらやわらかい出来だったと満足げです。

《二の重 焼き物と酢の物》
 鯛姿焼き 天然氷見ぶり西京焼 飛騨牛ロースト
 那須どり手羽塩麹焼 金目鯛南蛮漬 菊花かぶ 
 金柑蜜煮 酢蓮根 いくら土佐醤油漬
 なつめ紅茶煮 矢祭柚子蜂蜜漬 栗渋皮煮
 酢〆鯛三色絹田巻 自家製からすみ 干柿柚子巻
毎年一の重でひときわ目立っていたいくら。
今年は秋に思ったほど仕込が出来なかったそうで、二の重でその存在をアピール。
なつめ紅茶煮は、地物の乾燥なつめを戻して紅茶で煮ました。
また、秋の頃作った自家製からすみは、なかなかお店で紹介できないままいましたが、
ハレの舞台でデビューです。

《三の重 煮物》
にしん昆布巻 活車海老炒り煮 あわび酒蒸し
海老真丈松笠揚げ 栗渋皮煮 もろこし豆腐
胡桃飴かけ 里芋六方 蓮根 蒟蒻 筍 椎茸
梅花人参 くわい黄金煮 牛蒡 梅ふ 絹さや
いつになく華やいだ雰囲気の三段重となりました。
今回初登場は「あわび」。実はこれ、さかな家店主からお買い上げくださった皆さんへの
「感謝の気持ち」だそう。
震災直後、心が折れそうになったときにお客様方の笑顔に随分救われたという思いを持ち続けていたさかな家店主。奮発したそうです(笑)
私の中の渾身のひとつは「もろこし豆腐」。
「高根コーン」という、飛騨の高原で作られているコーンはとても甘く旨みが凝縮しています。
夏のうちに茹でて冷凍保存しておいたものを、吉野葛と一緒に練り豆腐にしました。
香りも味も強く、また食感が楽しい一品に。
梅花人参も彩を添えています。

今回は全部で41品目詰め込んだおせちになりました。
蒲鉾と黒豆に添えたチョロギ以外は全て手作り。
お客様のお正月に華を添えられたら嬉しいです。

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