当店は現在、前日までの完全予約制、席数も制限させていただきながら営業させていただいております。
「新しい生活様式」と、日中は丸安魚店の方を営んでいて仕込み時間の兼ね合いも考えてのことです。
というわけで、わりとさかな家としてはゆったりのんびりした営業（とお休み）をさせていただいています。休業から考えれば、もう半年以上そうした時間が流れる店内。
ですが、昨日は違いました。
毎年この時期にご予約下さるお客様2組。
1階と2階で分けてお迎えしましたが、１階は（席数を減らしているとはいえ）休業以来最多人数。
いやあ、緊張しました。
番重に並べた器の数にも次々盛り付けられる料理の量にも。
休業前ならなんてことない人数のお客様をお迎えするだけなのに、なんだか初めてお店を開けたときのようにバタバタと慌ただしく、あっという間にご来店の時間に。
熱燗も次々と。
この徳利、3合近く入る大徳利ですが、10本以上ご用意しました。そんなのも、久しぶり。
それでも、やっぱりお客様の声があっちからもこっちからも聞こえてくるっていう様子は、良いものです。
焼いたり煮たりしながら盛り付けの段取りを考えたり、次の料理の鍋に火をつけたり、休業前のいつもの調理場の空気がうれしくて、わくわくしたりして。
いらしてくださったどちらのお客様も、いよいよ仕事のピークを迎える前に気合を入れるぞ、という感じの集まりだったようで、こちらまで元気をもらったり。
案の定お客様が帰られた後、片付けもすべて終えたときには疲労困憊でした。
でも、いいひと時だったな。
少しずつ、新しい形でのさかな家が定着できればいいなと思います。
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