矢祭小学校2年生がやってきた!


昨年一昨年に引き続き、今年も矢祭小学校2年生の皆さんが、生活科の授業「町探検」で店主の両親が営む丸安魚店に来てくれました。
矢祭小学校に統合されてからは毎年、この時期にやってくる2年生。
その年ごとに子どもたちのキャラが違って面白いですね。
班ごとに先生や保護者の方に引率されて小学校の近くにあるお店(や整体院など)を見学したそうです。
よく見ると、今年は自営業のおうちのお子さんもちらほら。
そして、見学に回るお店を見ると…なるほどなるほど(笑)。ちゃんと見学コースに入っていました。

毎日のおうちの方の買い物はやはりスーパーマーケットが多いと思われる子供たち。
鮮魚店自体に入ったのが初めてという子もいたことでしょう。
「こんにちは!!」「今日はよろしくお願いします!」と元気のよい挨拶を受けてから、さっそく両親に代わり店主が魚屋の説明を始めました。
…とはいえ、子どもたちがどのくらい魚のことを知っているか、家族との食事の中でどのくらい魚を食べる機会があるかはわかりません。
子どもたちにいろいろ質問をしながら、そのあたりを探り探り話をしていきます。

「家で、魚食べる?」「食べる!お刺身!」「お寿司!」「塩焼き!」
おっ、いろいろな食べ方を知ってるな。でもさすがに、煮魚とかは出てこないなあ。(と思いながらも嬉しい店主)
「じゃ、どんなお魚食べる?どんなお魚が好き?」「マグロ!」「サーモン!」「エビ!」「カニ!」(子どもたちの答えはこのくらいに固定されてました)
…やっぱり、地魚はあまり食べないのかな?(ちょっと悲しい店主)

「そっかー、じゃあねえ、ここにサーモンの切り身があるけど、サーモンってどのくらいの大きさの魚かわかる?」
「え?…知らない」「今日はこれ(切り身)しかないけど、丸ごと買ったらみんなの身長よりちょっと小さいくらいだよ」「えーー!!!」(子供たちびっくり)
「この魚、イワシっていうんだけど」「あ、イワシわかる。水族館で見た」「私食べたことあるよ」
「水族館で泳いでるイワシは、これよりもっと小さいかな。それを追っかけてるのが、カツオ。カツオわかる?」
「知ってる、お父さんが大好きだから!(ナイス!お父さん!)」「私食べたことある!」
「そのカツオが、これ」「えー!!」

いくつかの班の子どもたちには写真のように、実際にカツオを持ってもらいました。
「重い!」「これ2kgだよ」「つるつるしてるー」「はじめてさわったー」
「丸ごとのお魚を市場から仕入れて、『お刺身ください』って言われたら、これをさばいて刺身にするんだよ」
「魚がなくなったら、釣りに行くんですか?(釣りが趣味というお子さんもいました。さすがにいろんな魚の名前を知っていました)
「魚は市場から仕入れるんだよ」「へぇー!!」

限られた時間の中、子どもたちは思い思いの質問を店主にしてくれました。
店主も、子どもたちの様子を見ながら毎年恒例の「ヒラメとかれいの見分け方」の説明をしたりしました。

そして・・・

「ああ~っ、おなかすいたっ!!」
なんという嬉しい言葉。

「今度お母さんときます!」なんて言いながら元気に次の見学場所に移動していきました。
子どもたちがこれからもお魚を好きでいてくれるといいなあ…そして、いろんな魚のおいしさを知ってくれると嬉しいなあ…
毎回子どもたちを見送りながらそんなことを考えていた店主なのでした。

 

 

 

そして、夜。

さかな家が開店してほどなく、本日のご予約のお客様がいらっしゃいました。

午前中来てくれたお子さんのお父さんです。

「今日、さかな家で飲み会なんだって言ったら、息子が『丸安さん?僕、今日行ったんだよ。』ってすごく興奮して何度も話をしてくれましたよ」

と。
なんと嬉しい!ご家族の会話で今日のことが出てきたなんて当に光栄です。
子どもたちが、これから丸安魚店の前を通るたびに、今日のことを思い出してくれるといいなと思います。
おいしいお魚いっぱい用意して、子どもたちがお魚を好きになってくれるといいなぁ。

矢祭小学校2年生の皆さん、今日は本当にありがとうございました!

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