飛騨ねぎたっぷりのピザ。

今年は絶対に作りたい!と思っていた「飛騨ねぎ」を使ったピザ。
飛騨ねぎをもっとたくさんの人にたっぷり食べていただきたい!って言うのもあったし、今年は「ピザ」をもっといろいろ考えたいなあと思っていたのに、「白ナスのピザ」以降形にならなかったいうのもあります。

ピザを作ろうと思ったきっかけは、矢祭町の直売所「太郎の四季」に矢祭産の地粉があったから。
うどんを作ったりするのに使うと聞いたことはあったのですが、本格的にうどんを打とうと思うと相当の修行も必要だろうし、今更「素人が作りました」的なうどんはお店に必要ないし・・・
で、その頃よく作っていた「マラサダ(揚げパンとドーナツの中間のようなお菓子)」が結構好評だったこともあり、「ピザを作ってみよう」と思ったわけです。
とはいえ、本格的な「ピッツァ」を作る腕があるわけではなし。
イタリアン風(もしくはシカゴ風)のピッツァでは面白くないなあ、と地元の野菜をいろいろ組み合わせて、なるべく「ピッツァらしくない、矢祭のピザ」を意識して作り始めたのがきっかけ。
というわけで、当店のピザはチーズたっぷりではないし、トマトソースなんかも使わない(野菜でソース風を作ったことはあるけど)、本格ピッツァからは程遠いものかもしれません。

さて、飛騨ねぎのピザですが。
何とか仕上がり、ただいまおすすめメニューに登場中。
おかげさまでなかなか好評。この冬は何度もピザ生地を捏ねることができます。
 ソースのベースは味噌。その中にもねぎが入っています。
更に上にたっぷり飛騨ねぎを乗せ、ごく少量のモッツァレラチーズを乗せます。
それをオーブンで一気に焼きます。
イメージは「朴葉味噌」。
「朴葉味噌」と言うと、観光で飛騨を訪れた方は飛騨牛が乗っていたりきのこや山菜が盛りだくさん!っていうイメージが強いのだそう。
でもそもそもの「朴葉味噌」って言うのは、朴葉の上で味噌とそのときある漬物やねぎをジクジク焼いて食べるいたってシンプルな料理(シンプルと言うか、きっとそれしかなかったんだと思う)。
それと、ねぎを作ってくださっている大森さんの顔を思い出しながらレシピを考えていたらこんな感じになりました。
飛騨ねぎの甘みとうまさを、矢祭産の地粉を練って作ったピザ生地で焼く、って言うのは、きっとさかな家でしか出せない味わいなんじゃないかなあって自負しております。
写真は、試作で作ったもの。今は更に見た目にもシンプルになっています。
ねぎの季節の新しいピザ、ぜひご賞味ください。

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