おせちもいいけど・・・

毎年この時期は「おせちの名残」をいかに始末するか、と言うことに結構力を注ぎます。
おせちは「ハレの日」のご馳走なので、煮物などもいつも以上に形や見た目を気にします。
なるべく形や大きさをそろえて、調理する時はもちろん盛り付けたときに具合がいいように考えます。
たとえば里芋。
仕入れた時点である程度大きさがそろった状態にはなっている(MサイズとかLサイズとか)のですが、やはり微妙に大小があります。
普段だったら、小さいほうはそのまま、大きいほうは小さいほうに合わせて2つまたは3つ
「六方に剥く」といって六角形にしていくのですが、大きさをそろえるためにまず高さをそろえ、その後向いていきます。
見た目はとてもきれいなのですが、かなりのロスが出ます。
大きな里芋は、ヘタをすると半分以上がロスになることもあります。
そういうのを捨てないで、別の料理にしていくと言うわけ。
ただ今おすすめに登場している「里芋とイカの煮物」がまさにそうです。
そのほか、梅花人参の残り(花形に抜いた外側や、花びらを作るために向いた部分)はドレッシングにしたり、細かく刻んで別の料理の下ごしらえに使いました。
この時期新メニューが増えるのは、実はそんな理由もあります(笑)
そのほか、今年は柚子の種をホワイトリカーに漬けました。
こちらは飲料用ではありません。化粧水として使用するため。
以前、「柚子の種で化粧水が出来るんだよ」なんて話を聞いたので、今年初挑戦しました。
もう少し漬け込んだほうがいいようなので、まだ試していませんが既になんとなくトロンとしています。

おせちの名残は食材だけには限りません。
おせち料理はその後新年会等にも使うのである程度多めに仕込むのですが、どうしても余ってしまう部分はあります。
「足りない!」と慌てることのないように多めに仕込むのですが、既に煮上げてしまったものなどもあります。
・・・ということで。

「おせちもいいけどカレーもね」と、昔のCMではありませんが煮物のあまりでカレーを作りました。
玉ねぎと人参(梅花人参の残り)をいためてカレーベースを作り、具材として煮物(人参・ゴボウ・レンコン・たけのこ)を投入。
さらに、じっくり煮た鶏手羽も加えて最後にカレー粉を加えました。
「え~っ?煮物をカレーに?」なんてさかな家店主も最初は言っていましたが、味を見てみるとなかなかの美味しさ。
それぞれから出汁の風味も出てきて、なんとも和風なカレーになりました。

煮物の使用前使用後的な(笑)
カレーライス、って言うより「カレーどんぶり」と言うのが似合う、和のカレーです。
ただ今まかない用で戴いています・・・実は、このカレーを使ってご宴会料理も一品完成。
「いわしのカレー風味フライ」。
こちらも、フライといいながらなんとも和の香り漂う一品。
いわしの独特の香り(場合によっては臭みかな)がカレーにマッチしたのがよかったみたい。(写真がないのが残念)

さて、そしてもう一品。
「出汁の味が感じられるなら」とやってみたのがこちら。

カレーうどんならぬカレーそば
これは大ヒット!ただ、やっぱりうどんのほうが美味しかったです。
・・・写真はおそばだけど、うどんも試してみたので間違いありません(笑)
まかないだけにしておくのは正直もったいない!
興味のある方、こっそり声をかけてみてくださいね。

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