矢祭の夏、と言ったらこちらのお酒。
矢祭が誇る酒蔵藤井酒造店さんの「南郷 吟醸 生」通称「南郷生酒」。
今年は梅雨入りしてから暑い日が続いたせいか、「冷酒ちょうだい。南郷で」というお客様がいらっしゃると、「え?もう出たの?俺も一つ!」なんてお客様がいらっしゃってきょとんとすることが何度かありました。
最初のご注文のお客様は、藤井酒造店の定番酒「南郷」をひやで、という意味でおっしゃったのですが、それを聞いていた別のお客様は「暑い=夏だ=南郷冷?=南郷生酒だ!」と思ってしまい「もう出たの?」とおっしゃったのでした。
どれだけ、矢祭の夏を彩ってきたかお分かりになるでしょう。
こちら、酒蔵からお客様ののどを潤すまでの間、加熱処理をまったくしていない本物の生吟醸酒です。
フルーティな香りと、さわやかなのどごし。
販売開始のその日に偶然お会いした(笑)藤井社長さん曰く、「料理を邪魔しないよう、香りも抑えてあるよ」とのこと。
夏の料理を楽しむためのお酒ともいえるのかも。ぜひご賞味ください。
数年前から登場した飛騨の夏の酒は、私の地元下呂市の酒蔵「天領酒造」さんの本醸造生貯蔵酒「天涼」。
正式名称は「天涼(てんりょう)」なのですが、地元の人たちは「天涼(てんすず)」と呼んでいます。
醸造後、生酒のまま低温貯蔵した、飛騨特産酒造好適米「ひだほまれ」で醸した本醸造。
酒を火入れ殺菌して瓶詰めいたしました。新鮮味覚です。
とのこと。(天領酒造ホームページより引用)こちらも私の地元では夏の酒として人気が高いです。
今年もたくさん仕入れました。天涼ファンの皆さん、お待たせいたしました。
飛騨と矢祭の夏の酒を飲み比べられるのは当店だけです。
私は、まだ今シーズンのものを飲んでいませんが、昨年までの感想として、どちらもフレッシュ感と飲みやすさでは共通。
違いは…水の違いのような気がします。
と言っても、私は利き酒のプロではありませんので、具体的に水のミネラル分がどうとかそういう意味ではなく、飲んだときに目に浮かぶのがそれぞれの地域の夏の川辺の景色なんです。
それぞれの夏を体感できるお酒をぜひご賞味くださいね。
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