春かおる一品。

 先日から、ご宴会料理としてお出ししている、「金目鯛の桜蒸し 春野菜とともに」(ちょっと気取った名前を急遽つけてみた・苦笑)。
地物の赤米と一緒に炊いたご飯を金目鯛と桜の葉でくるみ、蒸しあげたものです。
別に煮含めておいた筍・ふき・梅花にんじん・菜花を添え、銀餡をかけました。
・・・写真ではメインのはずの「桜蒸し」よりも菜花のほうが目立っている(汗)
見た目にも春らしい一品です。
この料理の何が良いって、さかな家店主が仕上げているとき・・・つまり桜葉で包んだ金目鯛とごはんを蒸しあげたとき、ふわっと桜の葉っぱのいい香りが調理場いっぱいに広がること。
スタッフが全員バタバタと走り回るほどの忙しさのときでさえ、ふわっと広がる香りに包まれると、一瞬みんな立ち止まってなんともいえないにこやかな空気になるのです。
香りって、瞬間的に人をここまで幸せ気分にさせるのか~なんて思ったりして。

桜の葉、これまでなかなか使う機会がなかったのです。
が、先日「食用の桜の葉のほとんどが、静岡県伊豆で生産されている」という情報を耳に。
伊豆が第二のふるさとだと言うさかな家店主。
急に身近な食材に感じられ、料理に取り入れようと試行錯誤しているようです。
(ちなみに、当店使用の桜の葉も伊豆からやってきたものでした)

「試食したーい」と口ではいえないので、そんな目つきでさかな家店主をジーッと見ていたら、出してくれました(笑)
赤米がほろりと崩れ、桜の香りと金目鯛の旨みが銀あんに溶けてやさしい味わいになります。
これ、なかなかおすすめには登場させられませんが・・・おすすめです!

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