2015/ 9/ 12  第3回天領酒造 日本酒を楽しむ会 その1.

去る9月12日「第3回天領酒造 日本酒を楽しむ会(天領の会)」を開きました。今回は19名の方にご参加いただきました。
ご参加いただいたみなさん、どうもありがとうございました。

全てはここから始まった…

全てはここから始まった…


さて。
この写真は、遠路はるばる6時間強の移動を終えた天領酒造のお二人の、当店到着後約10分後の様子です。
思えばこれが、この後の濃密な「勉強会」の土台となる店主との極秘会談(苦笑)となったのでした。
この打ち合わせのもとになったのが、店主が考えた当日の献立。
前菜まずはそちらをご紹介。

第一部天領の会 献立
前菜
矢祭産トマト(アイコ)のさっと煮 じゅんさい
いんげん胡麻和え ひらめ煮こごり
さつまいもチップス 飛騨牛タン味噌漬け
お造り
本まぐろ中トロ ひらめ昆布〆 〆さんま炙り
温物
DSC09001牛すじ八丁味噌煮込みグラタン風
焼き物
久慈川天然あゆ風干し 酢どりミョウガ すだち
揚げ物
天ぷら (鱈白子 甘唐辛子) 飛騨山椒塩

写真をご覧いただいてお分かりかと思いますが、第一部のお料理はどれも一口ずつの、小さな盛り付け。
先ほどの極秘会談は、それぞれの料理にどのお酒を合わせるかの相談でした。
それぞれの「料理に合わせる」とは、例えば前菜には6種類の料理が盛り付けられたのですが、そのすべてに違う酒を合わせるという(!)計画です。
「このトマトのさっと煮、と言うのはどんな料理ですか?」と言われた店主、ちょうど盛り付けの最中でもあったのでお二人に試食していただくことに。
お出しした器をまずは鼻に近づけ香りを確かめるあたり、さすがだなと思いながら見ておりました。
「(料理の)名前のイメージだと『飛切り』が合うと思ったけど…」
「実際に香りを嗅いで食べてみると想像したのと全然違う料理ですねえ。『飛切り』ではちょっと強すぎるなあ…」
などと、片桐杜氏さんと中本さん。
そんな感じですべての料理についてお二人でどの銘柄をどの酒器(今回はぐい飲みとワイングラスをご用意)で、どの温度で合わせるかを事前に決めてくださいました。
これはこれまでで初めての試み。会を重ね、天領酒造の味を知ったお客様もご参加くださるということで、これまでに比べワンステップ上の勉強会となったのでした。

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少々緊張感も漂う中、会がスタート。今回はくじ引きによる席決めをしたこともあり、皆さん最初は大変に静かでした(笑)

当日のラインナップ(の一部)

当日のラインナップ(の一部)

乾杯は、(地域)限定販売の発泡酒「すますま」で。
その後

温度の違い、酒器の違いで同じお酒でも違いが出てくることがわかる、と、皆さん本当に真剣に「学んで」下さいました。

温度の違い、酒器の違いで同じお酒でも違いが出てくることがわかる、と、皆さん本当に真剣に「学んで」下さいました。

<前菜に合わせて>
・ひだほまれ純米吟醸
・天涼
・飛切り
・本醸造天領
・秋上がり
<お造りに合わせて>
※すべてひと肌燗
・飛切り
・本醸造天領
・秋上がり
<温物に合わせて>
・秋上がり
・飛切り
※それぞれお好みに合わせて常温又はぬる燗で
一つ一つのお酒について、杜氏さんが細やかな説明をしてくださいます。これもまた貴重な体験。

一つ一つのお酒について、杜氏さんが細やかな説明をしてくださいます。これもまた貴重な体験。

☆小休憩
・「ワイングラスで美味しい日本酒アワード2015 最高金賞受賞」大吟醸天禄拝領
・「ワイングラスで美味しい日本酒アワード2015 金賞受賞」純米大吟醸天禄拝領
<焼き物に合わせて>
・本醸造天領
☆片桐杜氏さんより特別にお出しいただいたお酒の試飲(非売品)
<揚げ物に合わせて>
・ひだほまれ純米吟醸
☆勉強会の〆として
・大吟醸『吟』
・ひだほまれ天領大吟醸

ラインナップを見て、最初の極秘会談における片桐杜氏と中本さん、そしてそれに対する店主の本気が伝わってくるでしょうか。
全体の流れとしては、料理の説明を店主がし、料理に合うお酒を選んだ理由と共に中本さんが説明し、皆さんが試しているときに杜氏さんがそれぞれに対する思いやエピソードなどを語っていただき…私はお酒を準備しながら貴重なお話をメモしようと必死でしたが、忙しさにかまけて途中で断念…
同じ大吟醸でも、銘柄によって狙う味わいや軽さが違うというお話を聞きながら、うんうんと頷くみなさんの顔が真剣ながらもお酒の力でだんだん和やかな笑顔に変わっていく様を見ていました。
第一部は、と言うわけで、当初の予定を大幅にオーバーしたものの濃密な2時間となったのでした。

※その2に続く

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