10月30日、矢祭町保健福祉センター調理室にて、もったいない図書館の地域おこし協力隊とのコラボワークショップを開催しました。
題して「とても詳しい煮魚解説〜レシピを読み解く講座」です。
参加者のみなさんの前でこのワークショップの趣旨を説明し、まずは調理実習スタート。
今回はこの時期美味しい北海道の天然ぶりを使いました。
せっかくだからと、店主いつもより2-3割厚切りでご用意してました(笑)
手順ごとに店主が見本を見せながら、大事なポイントを説明します。
今回の参加者の皆さんの中には、ご自宅で煮魚を作ったことがあるけれどイマイチうまくいかなかったという方や、煮魚は好きだけど失敗するから自分では作らないなど、煮魚にまつわる苦い経験をされている方も。
そのためか、店主の手元を見る視線も真剣そのもの。
また、参加者ご自身の経験を交えた質問が次々と出てきて、店主の説明にも熱がこもりました。
何工程かずつ店主が見本を見せると、次はそれぞれの調理台に分かれて実習スタート。
今回は調味料を◯◯ccとか△△gとかで説明せず、必要な煮汁の目安(切り身に対してどの程度必要か)と割合で説明。
上の写真でも、お玉で調味料を入れているのがわかると思います。
「自分で目安になるもの、例えばお玉とかうつわとかを決めておけば、あとは割で覚えると量が増えたり減ったりしたときも対応しやすいですよ」
そして、煮汁が沸いたところで一旦味見。
「あれ?思っているより甘みが強い気がする」
「これでブリを入れたらどんな感じに味が変化するか、覚えててくださいね」
そしてブリを入れてしばらくしてから再度味見。
「あれ?味が変わった!美味しい!」
ほんの数分煮て、完成。
「え?こんな短時間でできちゃうんだ?」
「ブリが結構厚切りなのにね。びっくり!」
そう、今回のワークショップでの調理時間は40分足らず。
店主が見本を見せて参加者の皆さんが調理するというやり取りを何回か繰り返したにも関わらず、です。
「試食楽しみだな」
「煮魚はもちろんだけど、このおつゆがご飯にちょっとついたところも美味しいんだけどなあ」
…はい、もちろんごはんも用意しています(笑)
参加者の皆さんが煮魚にチャレンジている間、私(おかみ)は新米の土鍋ご飯と調理に使ったぶりのあらを使った味噌汁をご用意。
せっかく作った煮魚、美味しく食べていただきたいですもんね(笑)
予定より早く完成した煮魚と、炊きたてのごはん、それにアラ汁。
早速試食タイムです。
盛り付けは、協力隊が用意してくれた器を思い思いに選んで。
これは、昨年のワークショップ(5月のイベント)もったいない図書館 × さかな家 = ? のテーマが「盛り付け」で、様々な器で思い思いに盛り付ける楽しさを提案したところから。
「この厚さの切り身で、あんな短時間しか煮てないのに、ふっくらしてて味もしっかりしてる」
「調味料が思ってるより随分少なかったのに、ちゃんと美味しくできるものだね」
「私は普段皮は食べないのに、今日は美味しくて食べちゃった」
「煮汁をご飯にかけてもおいしい!贅沢な食べ方だね」
皆さん試食で大満足していただいたあと、今回の振り返りを。
このパートはおかみにバトンタッチしました(昔取ったなんとやら、でしょうか・笑)。
今回のワークショップのタイトル「レシピを読み解く」を実習の際のポイントと合わせて考えていきました。
「生臭い」「固くなる」「しょっぱい」「形が崩れる」
ご家庭で煮魚を作る際に出てくる「こんな煮魚は嫌だ」は、その原因を理解しどう対策したらいいかを理解すると美味しくできる。
そして、押さえるべきポイントはちゃんとレシピの中に書かれているということを、実際に店主と一緒に作った手順を振り返りながらお話をさせていただきました。
慣れない料理はやっぱりレシピを見ながら作るのが間違いない。
読み解くべき部分がわかっていれば、新しいレシピに挑戦するときのハードルも下がる。
そんなことが伝わればいいなと思ってお話しました。
「レシピブックだって立派な本!
小説や分厚い本だけが本じゃない。
読書の秋にレシピブックを開いて料理に挑戦したり、魚にまつわる本を手にとってぜひお楽しみください」
締めはみのりさんから魚の食べ方の絵本の紹介で。
最初から最後まで、参加してくださった皆さんの目がキラキラしていて、驚いたりわからなかったことを言葉で伝えてくださって、わたしたちにとっても本当に素晴らしいひとときになりました。
ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました!!
【コラボ】「とても詳しい煮魚解説〜レシピを読み解く講座」開催(その2)に続く。
コメント