先人の思いのこもった器。

ひとりごと

先日の帰省でおかみの親戚宅から大量の器をいただいてきました。

目下の課題は、どこにどのように収納するかということと、今ある手持ちの器の見直し。

当店には現在、さかな家開業時から購入した器、丸安魚店で仕出しに使っていた器、おかみ実家から譲り受けた器があります。

昔のものはずっしり重く大変丈夫でさかな家店主の祖母(場合によっては曾祖母)が購入したものが今でも現役だったりします。

ただ、それはそれでありがたいのですが、都度大量に購入していたようで、実は未だに開封されていない器も…

今回持ち帰った器はもちろん、「使い勝手のいい器」「季節ごとに活躍する器」「ここぞというときに使う器」「眠っている器」を分けて収納計画を立てたいと思います。

写真は昨日お出しした前菜盛り合わせ。

さざえ磯煮、こんにゃく炒り煮、栗渋皮煮、ナスのポタージュ。

土台の皿は、店主の父がずっと昔に購入したもの。

硬くて重くて、でも味わいのある器です。うちでは「瓦の皿」と呼ぶことも(笑)

こんにゃくの炒り煮が入ったのは、店主がさかな家を始めるときに購入したもの。

もともと丸安魚店の仕出しで使っていた器がどれも大きいものが多かったこともあり、こうした珍味鉢をいくつも購入したことを思い出します。

ナスのポタージュが入った蕎麦猪口はおかみの実家のもの。

おかみの曽祖父が昭和初期~30年代に買い求めたものと思われます。

昔は自宅で法事をしたり宴会をしたため、まとめてそろえたのでしょう。

購入した時代も人も違うのに、不思議に秋らしい一皿になりました。

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