震災から4ヶ月。このごろのこと。

4ヶ月。
春の選抜高校野球をなんとなくぼんやり見ていた3月の終わり。
あの頃は、まさか夏の県予選が始まる今までいろんなことが変わらないままでいるとは思っていなかったような気がします。

もちろん、原発うんぬんで元に戻したくても戻せない地域があることは十分に予測していたけど。
でも、少なくとも私たちの身近のブルーシートはなくなっていると思っていたから。
それだけ被災地域が大きすぎるんだなあと、いまさらながらしみじみ感じています。

気になることも、気にしないでおこうと思っていることもありながら、我が家はいたって普通の生活。
先週末の地元例祭では、昨年・・・いや例年と同様太鼓の音が聞こえるとお店の外に駆け出して行列を見ながら、祭礼関係の皆さんのお食事のご用意をさせていただきました。
例年と違うのは、さかな家店主たっての希望で(笑)お店の前に出店を出したこと。
「(お店に)あるもの・間に合うもので、祭の雰囲気を味わいたい」と言う割に、こだわりの手回し式かき氷機「Hatsuyuki」を購入。
シロップは全品手作り、小倉あんも手作り。
更に、市場で直々に仕入れた(と言うか、半分以上は衝動買いした、が正しい)パイナップルやとうもろこしなどもメニューに加えて、さかな家らしいお店になりました。
思いもかけず大勢のお客様に来ていただき、私たちにとっても楽しいひと時になりました。

娘はお祭りで金魚すくいなどもろもろ楽しんできた様子。
今年は初めて年下の従姉妹とお友達だけでお祭りに出かけていきました。
ハプニングもあったみたいだけど、それはそれで楽しいひと時だった模様。
去年のお祭りから当店の一員となった金魚が無事1歳を迎えたのですが、その世話は完全に私の仕事。
「金魚だって生きてるんだから」とむげに扱うこともできず今に至り、気づけばあの震災も一緒に乗り越えた仲間になっています。
が、どうやら娘の目からは「お母さんは金魚が好き。お世話も楽しそうにやっている」と移っていた様子。
・・・今年もすくってきちゃいました。
完全に定員オーバーの水槽に変わって用意したのは、睡蓮鉢。
残念ながら、そちらに移した出目金くんたちは早々にお星さまになってしまったのですが、せっかくだからとスイレンと水草と,なぜか新たにめだかを購入し(やっぱり好きなのか?)、新たな楽しみの一つとなっています。

「さかな家のふくしま手ぬぐい」もおかげさまで好評。
現在、通信販売はお休みしておりますが、お店では販売を続けています。
思いもかけずメールマガジンを読んでくださっていたと言うさかな家店主の同級生や、お名前も伺うまもなく「あのさ、タオ・・・じゃなくて手ぬぐい頂戴」といってお買い求めくださった方などさまざま。
手ぬぐいをきっかけにして、いろいろな出会いがあることが何より嬉しいことです。
と言うわけで、今日は土用丑の日。
カウンター前の手ぬぐいも完全に「土用」仕様に変更。
これ、わかりますか?
波のようにも、渦のようにも見えるのが、じつはうなぎ。
こちらは浜松土産。
手ぬぐいを「作って売る側」にはなったけど、やっぱりこうやって楽しむ方の熱は冷めそうにありません(笑)

震災があって、原発事故があって、いろいろ考えることがあります。
矢祭は震災も、原発事故も本当に被害・影響が少ないのだけど、じゃあ影響はゼロかといったらそうではありません。
こうしたごく普通の毎日を過ごしている私たちを、遠くの人たちはどう見るのかなとふと感じることがあります。
でも、私たちはここでいつもと変わらず生活しているのは事実。
前向きな意見も否定的な意見も頭に入れながらその上で「大丈夫」だと思って暮らしているっていうのは・・・どうやら伝わりにくいみたいだなあ。
こうして、「いつもの毎日」をここでご紹介していくのも、もしかしたら大切なことなのかなと、最近は特に強く思っています。

矢祭、元気だよ~

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