ぱっと見にはわかりません。

こちらは、ハタケシメジ。

こちらは、ムラサキシメジ。

秋はきのこの季節!たくさんのきのこたちが採れるそうです。
いろいろな名前のキノコの現物をいただいたり、調理済みの(笑)ものを食べさせていただいたりしています。
さかな家店主の叔父さんに、キノコ採りの名人がいることもあり、本当にたくさんキノコをいただける機会があります。
そういえば、独身のころにもよくキノコをいただいていました。
食い意地の張った私。
どこに行っても自然の恵みの恩恵を受けられる,そんな恵まれた星の下に生まれている・・・なんて、調子がいいことを考えてはいけないかもしれないけど(笑)

シイタケやシメジ、マツタケ(!)などメジャーなキノコなので食べ方は大体わかります。
でも、このムラサキシメジなど珍しいものについては必ず採ってきてくれた叔父さんに聞いてから調理しています。
ムラサキシメジはどうやら土から出てくるキノコのようで、いただいたときには土や落ち葉がいっぱい混ざっています。
そこで、まずは水からゆでてその後綺麗に掃除。
むっちりプリンとしたおいしそうなシメジです。
今じゃすっかりムラサキシメジの下ごしらえが上手になりました(自画自賛ですが)。
ちなみに、こちらのムラサキシメジは染めおろし(醤油で茶色に染めた大根おろし)と和えてお出ししています。

さて、今年は例年になくキノコの当たり年なんだそう。
マツタケも例年より2-3割安かったりするところもあるそうです。
ありがたい一方で、食べられないキノコもやっぱりよく育っているので事故もあちこちでおきています。
中にはプロでも見分けるのが難しいほどそっくりなキノコもあるんだとか。
今日見たスポーツ新聞には、「いろいろなキノコの見分け方が昔から伝えられているけど、間違ったものも多いので注意が必要」と書いてありました。
何年か前、当店の「山の達人」サブちゃんからイッポンシメジというのをもらったとき、しばらくしてからサブちゃんが戻ってきて「もう一回見せて」といわれたことがあります。
イッポンシメジにもよく似たそっくりの毒キノコがあるんだそうで、家へ帰る道すがら、うちに下さったキノコを思い出していたサブちゃんが「もしかしてあれ、毒キノコだったかも」と思って引き返してくれたそうでした。
幸いにしてどれもサブちゃんの心配するようなことにはならず、おいしくぜんぶいただきました。
そのときのサブちゃんは一本ずつ手にとって、じーっと見つめて「これだったら大丈夫」とうなづいていました。
山の達人さぶちゃんですら、よく育ってしまったキノコを見分けるのは難しいのだそうです。
ちなみに、いただいたムラサキシメジもハタケシメジも、どちらも安心して食べられるそうです。
皆さんもキノコを購入・また採りに行く際は安易な判断をせず、プロにお任せしましょう。

もうひとつ、この時期と春の一定の時期に本物か偽物かわからないものが出ます。
それは「ヤマノタツジン」と「ヤマノタツジンモドキ」です。

・・・ふふ、なんのこと?って思いましたか?

「山の達人」と「山の達人もどき」です。
「山の達人」は、山に入ってキノコや山菜がどこで採れるかよく知っている人。
それだけではなく、来年もその次の年もその先もずっとその場所で山の恵みを取れるよう、山を荒らさない人たちです。
だから、毎年ほぼ同じところで自然の恵みを手に入れることができます。
「山の達人もどき」は、同じく山に入ってキノコや山菜がどこで採れるかをよく知っています。
が、とにかく「たくさんとりたい」「自分だけのものにしたい」と山を荒らしていきます。
キノコだけを採っていけば良いのに、その周りの土を掘り起こしたり根こそぎ持って行きます。
山菜は、若芽で食べられる大きさのところだけを採っていけば良いのに、まだ小さいものや悪い人は枝ごと切り取ってもって行きます。
そうすると、次の年そこでは恵みを手に入れることができないのです。

キノコも達人も、「モドキ」には十分ご注意を。

そうそう、これはまさに「自然の恩恵」なので、イレギュラーでお店には登場します。
食べられた人は本当にラッキーです。

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