春の一品と、まかない。


歓送迎会のご予約(ご宴会)で主にお出ししていた、「那須どりの塩おでん」です。
名前が野暮なのがちょっと気になってはいますが、お客様にとってはわかりやすくて良いみたい。
名前の通り、那須どりの手羽元をじっくり煮て出汁をとり(にごらせないのがポイント)、その出汁で大根とこんにゃくを煮ました。
味付けは塩のみ。たけのこは別で煮て(味が混じるから)、絹さやを添えました。
那須どりは出汁をとるところから考えれば半日以上煮ているのですが、食べてみるとふわふわしてやさしい鶏肉の味がします。
鶏肉が苦手な方や硬いものが苦手なお客様からも好評。
アクセントとして、自家製のゆず胡椒を少し沿えているのもいい感じ。
歓送迎会の時期は皆さん慌しくしているからか、あまりコッテリボリュームがあるものよりもこんなやさしい一品が好まれるのかなあと思います。

作り方は簡単。手羽元を一度ゆでこぼして自らじっくり煮るだけ。
手順としては簡単ですが、こまめにアクや余分な脂をとるなど、世話をしているからこその味です。
・・・これ、ブロイラーなんかで作ると、脂がギトギト浮いてきてとってもとっても取りきれず、変にコッテリしちゃうんですよ(体験済み・苦笑)

さて、そんな出汁。
材料を煮ようと思うとある程度の量が必要だし、逆に盛り付ける時はあまりたくさん使わない。
どうしても、余ってきちゃうんです。
で、まかないへ。
私の好きな食べ方は、温かいご飯の上にこの出汁をかけて、万能ねぎと胡椒を少々かけるというもの。

・・・写真を撮ったこの日は、余ったこんにゃくが一緒に入りました(笑)
お茶漬けとも雑炊とも違うこの食べ方が好きで、塩おでんがメニューにあるときは出汁の残り具合が気になるほど(いいすぎ・笑)

本当は食材庫の片隅にあるフォーを茹でて、いい具合に育っている自家製パクチーと一緒に食べたいのですが、残念ながら未だ実現に至らず。

行儀が悪い汁かけ飯ではありますが、行儀が悪いと指摘されてでも食べたいおいしいまかないです。

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