【さかな家】21回目の記念の日

ひとりごと

気づいたら、今日はさかな家の21回目の開店記念日でした。
これまでは感慨深く「ああ、無事にここまで来られたなあ」と思ったりしてたような気がしますが、今日はいつもどおりのバタバタ駆け回って1日が終わりました。
店主に至っては、今「今日開店記念日って知ってた?」と聞いたら「え?…あ!」といった具合です。
当たり前のようにこの一日が終わってくれたことが、何より幸せなことなのかもしれません。
(しかし記念すべき20周年の昨年はどう過ごしていたかInstagramで確認したら、やっぱりバタバタ仕込みなどに追われていたらしいです…)

コロナ禍を期にさかな家の営業スタイルをガラッと変え、間もなく103周年を迎える丸安魚店と並行して営むようになりました。

私(おかみ)にとってはどこかで丸安魚店とさかな家を別々に考えていたところがあったのですが、それこそ20周年を過ぎ昨年の「102&20」のイベント(水郡線を走る特別列車「風っ子号」を貸し切ってのイベント)のあたりから、その区別が必要なくなってしまったかなという感じがしています。
どちらも「食卓にうきうきとワクワクを」をモットーに、それぞれでできることを精一杯やっていく。
そんな思いを少しずつ形にしながら21年目を進んできました。

コロナ禍直後さかな家を休業せざるを得ず、丸安魚店を主軸に頑張ろうとしていた頃。それまで地元の常連さんが中心だった丸安魚店をさかな家のお客様が使ってくださるようになってずいぶん助かりました。
「丸安は来たことなかったけど、さかな家の二人が頑張ってるならきっと美味しい魚をおいてるんじゃないかと思って」と言ってくださった方もいらっしゃいました。

コロナで新しい生活スタイルが定着した今、「丸安にはしょっちゅう魚を買いに来るんだけど、さかな家を使ったことがないから今度来てみたい」というお客様の声が聞こえてきます。
さかな家から丸安を知ってくださったお客様、丸安からさかな家に気づいてくださったお客様。どちらの期待にも応えられるよう、これからも精進していきます。

今年は思いがけず丸安魚店の大規模改装を行い、また一つ自分たちの思いが形になったなと思っています。

改装した丸安魚店。
改装は急遽決まったのですが、それまで何度も「ここをこうしたらもっといいんじゃないか」「ここはこう変えたらもっと便利なんじゃないか」という話をしてきたことが活きました。
おかげで、色々決めなくてはいけないことも大きくブレることなく業者さんにイメージを伝えながら工事を進めていくことができました。

「店内を明るく外から見てもお店がやっている事がわかるように」
「仕事をしている様子が見えるように」
「より魚屋らしく」と、売り場面積は店主の父が40年前建てたときの約半分になりましたが、シンプルでわかりやすいお店になったんじゃないかなと思います。

丸安魚店の改装を通じて地元メディアにも取り上げていただきました。
めっきり「さかな家」ではなく「魚屋」での露出が増えてきたという感じ(笑)。

昔は「さかな家として」みたいなところに結構こだわっていたような(笑)
でも今は、私達を通じてどちらも知っていただければ嬉しいし、もっと大きなことを言えば私達を通じて矢祭町のことや町の小さな魚屋さんに目を向けてもらえるなら嬉しいなという感じです。

矢祭町のことを知ってほしくて、とか、せっかく矢祭に来たんだったら美味しいもの食べってほしくて、というお昼ご飯のご予約も少しずつ増えてきました。
相変わらず、前日までの予約が必要な敷居の高い店(苦笑)にも関わらず、そうして当店を選んでいただけてとても嬉しいです。

しばらくは基本2人体制で2つの店をバタバタ走り回りながら営業していくスタイルを続けていくと思います。
相変わらずふらっと立ち寄る事ができない敷居の高い店ではありますが、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

いよいよ22年目に突入。こんどはどんな1年が待っているでしょうか。
早速諸々コラボイベントも計画中です。乞うご期待!

 

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