このごろのこと。

地震が来た日から、もう2週間以上たったんだなあ…という思いと、まだ2週間しかたっていないんだという思いがあります。
幸いにして矢祭町は地震の被害は本当に軽微でした。
屋根の瓦がずれたり落ちたりしたお宅があったり、石塀がずれたり崩れたり(全壊は少ないと思う)はあるけれど、TVで流れる様な被害はありません。
もちろん、海には面していませんから、津波も。
原発損壊による放射性物質の飛散も気にはなりますが、いろいろな情報をもとに「現段階では大丈夫だろう」と安心しています。
(でも、地震後数日はいろいろな不安が一気に襲ってきて眠れませんでした。
 「さかな家からのお知らせ」メールの内容も、なんとなく緊迫感があります・苦笑)
周りの町では倒壊があったり、土砂崩れがあったり、断水や停電で不便な地域もあったので、矢祭町は奇跡のようです。

そして昨晩。
高山市のNPO法人の皆さんが集めた救援物資を乗せたトラックがやってきました。
矢祭に?いえ、福島県北部の相馬市へ向かうトラックです。
たまたま知り合った方が所属する団体が、高山から救援物資を送っていらっしゃり、
その中継点として当店を選んでいただけたのです。
いま私たちは動くも動けない状態。
こんな形で被災地の力になれるなんて、なんだかとても幸せです。
物資をいくらか提供できればよかったのですが、物を集めるのもなかなか大変な状態。
ということで、「矢祭もったいない図書館」さんに相談に行ったところ、蔵書のうち重複して所蔵している図書を送っていただけることになりました。
「子どもたちやお母さん、それに大人の人にも安らぎのひとときを作っていただければ」と、時間のない中スタッフの皆さんと館長さんで144冊もの絵本や図書を梱包していただきました。
今朝早く矢祭を出発し、すでに相馬市に到着したようです。

一難去ってまた一難、ではないけれど、余震が少しずつ減りつつある今、放射性物質の飛散の影響は本当に大きくて、農業・漁業初め私たち飲食業も先行きが全く見えない状態です。
だけど、矢祭初め近隣の野菜はやっぱり美味しいし、洗えば全く問題がない状態だというので、今後とも矢祭の野菜を、それに新鮮なお魚を手作りの味でご提供できるお店であり続けたいなあと思っているところ。

気づけばもう春。
梅は満開だし、今日から春の選抜高校野球が始まったし、下ばかりむいてもいられません。
笑顔で元気に毎日を過ごして生きたいなあと思っています。

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