(ご報告)「第5回南郷を楽しむ会」開催いたしました!**その1**

ひとりごと

 

酒当てに挑戦。

去る2月24日(土)、「第5回南郷を楽しむ会」を開催しました。
毎回ご参加くださる方もいらっしゃいましたが、今回は初めて参加される方が大半を占め定員を少しオーバーした19名。
今回は「甘い酒?辛い酒?…旨い酒。」と銘打ち、酒蔵見学、勉強会、懇親会と3部構成で企画しました。
まずは「酒当て」から。
矢澤酒造店のお酒の中で、特に当店でよく飲まれている「普通酒」「純米酒」「ひやおろし」をア・イ・ウと1・2・3にそれぞれ入れ、どれとどれが同じ酒か当てるゲームです。
後で矢澤社長に「なかなか難しかったですね。同じ蔵で似たようなお酒も混ざっているし」といわれるほど、実は難度の高いゲームでしたが、なんと5名の正解者がいらっしゃいました。

例年よりゆっくりとスタート。ライトアップされた酒樽をこの会で見たのは初めてです。

その後は移動して、毎年楽しみな酒蔵見学。
2グループに分かれ、順番に藤井健一郎顧問に蔵の中を案内していただきました。
酒造りの理屈はなんとなくわかっていても、実際に蔵の中に入るのは初めてという方も多く、かなり新鮮な体験をしていただけたようです。

その後、お店に戻って勉強会スタート。

今回のテーマ、「甘い酒?辛い酒?…旨い酒。」は実は今回の会のための打ち合わせの時に浮かんできたものでした。
当店で日本酒を飲まれるお客様が「甘い酒」「辛い酒」という感じでリクエストしてくださることがあるですが、同じお酒をある人は「甘い」といいある人は「辛い」ということがあり、「で、甘い辛いとは一体何か教えてください!」とお願いしたのがきっかけです。
矢澤社長も藤井顧問も「うーんとねえ…甘いとか辛いってねー難しいんですよ」と。
「日本酒度がプラスに傾くと辛い、マイナスに傾くと甘いなどといいますけど…」というと、「そうも言えない部分も多くてねえ…」とのこと。
それじゃ、そのあたりを言葉で説明するのではなく実際にお客様に体験してもらおう!ということになったわけです。
南郷純米酒の日本酒度(+4)と同じ各地の純米酒を集めて飲み比べよう、そこでお客様がどんなことを感じるか。
お酒を用意する間、利き酒師であり酒匠でもある矢澤社長から「そもそも日本酒度とは何ぞや」ということを簡単に説明していただきました。

その後、こちらの4種類を飲み比べていただきました。
<今回用意したお酒>(左から)
・南郷純米酒(矢祭・矢澤酒造店)
・紀土-kid-純米酒(和歌山・平和酒造)
・賀茂金秀(広島・金光酒造)
・飛切り(岐阜・天領酒造)

矢澤酒造店の方をお招きしておいて、他の酒蔵のお酒と飲み比べるという暴挙をしてしまった、と今になってちょっと冷や汗が出るような企画ですが、お客様の反応は上々。「同じ+4なのに、味が全然違う!」「癖や特徴がそれぞれあるのはわかるけど、じゃどこに共通点があるかというと…ないよね」「こっちはすっきり、こっちはトロっと濃厚、同じはずなのに飲み口も違う」
勉強会用のお料理は今回は「晩酌に出てきそうな家庭料理」をご用意。

甘い…大学芋
酸っぱい…春雨サラダ(梅酢和え)+パクチー
しょっぱい…カツオの角煮
スパイシー…カレー
「この酒は、甘い大学芋に合う」「春雨サラダとこの酒の組み合わせが好きだなあ」「パクチー苦手なのに、こっちの酒飲むと合う」「っていうか、カレーと日本酒ってめっちゃ合う!」など様々。
これこそ「日本酒度」の正体、と皆さん体感的に学んでいただけたようです。
矢澤社長曰く「1つの酒を利き酒師が100人飲んだとして、50人が甘い、50人が辛いと感じる酒というのは実はいっぱいあるんです。甘いとか辛いというのは感覚的なもので、人によって感じ方が違うので、利き酒師が酒を表現するときには使わない用にしている表現です」と。

せっかくなのでもう一つ実験。今度は「では、日本酒度の極端な例を試してみよう」。
今回の飲み比べのお酒を探している時に偶然見つけた「純米」のお酒2種。
ヤエガキエクストラスイートは兵庫県のヤヱガキ酒造で醸されたお酒。-77というびっくりするような日本酒度のお酒。「原料は米と米麹、ということなのですが…」と皆さんに試飲していただきました。「ああ、これはね…」と一口飲まれた藤井顧問から、このお酒の「甘さ」のわけを説明していただきました(ここではあえて省略)。
「だからまぎれもない米と米麹から作られた酒で、何も加えてなくてもこれだけの数値が出るわけです」なるほど~。
勉強会最後は、宮城県平考酒造の「日高見 超辛口純米酒」を。

まさにテーマ通り、「甘い酒?辛い酒?…旨い酒。」を体験いただけた勉強会になったと思います。

(ご報告)「第5回 南郷を楽しむ会」開催しました!**その2**に続く

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