「花」 一面のシクラメンと「はるか」。

昨日は「花」の1日でした。

まずはお昼。
「矢祭園芸」さんのシクラメン展示会を見学に行ってきました。
昨年に引き続きの見学、毎回花の数と種類と生産している金澤さんのパワーに圧倒されてきました。

奥行50m以上?ありそうな大きなビニールハウスの中に、こんな状態でシクラメンがドワーッと美しい花を咲かせています。
シクラメン、といってイメージするような形の花よりも「え?これがシクラメン?」というような珍しいものがいっぱいありました。
昨年見て気に入った、枝垂れのシクラメンやシューティングスター(花弁に流れ星のような直線的な模様が入るもの)とも再会。
これらはすべてこちらの矢祭園芸さんで造りだされたものなのだそうです。


・・・多分全部「ウエディングドレス」という品種だと思います。
娘が気に入った品種です。
右の二つは珍しい黄色のシクラメン。黄色や青はシクラメンで出すのは難しいのだそう。
実は今年いただいた矢祭園芸さんのシクラメン(チモという八重咲きの品種)が無事夏を越したようで、ただいま大事に育てているところ。
まだまだ葉をつけ始めたところなのですがこれからが楽しみになってきました。

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矢祭園芸さんで楽しいひとときを過ごして、現実に戻り(笑)お店へ。
夕方、異変に気づきました。
「はるか」がいなくなっていたのです。
「はるか」はウチョウラン。
お客様の「しんちゃん」が、2年前我が家の娘の名を花につけてくださったものです。
当店でしんちゃんが育てたウチョウランを飾らせていただくようになったのは、4年前の夏から。
楚々として爽やかな花がとても素敵で、毎年お店に飾れるのを楽しみにしていました。
去年、しんちゃんからいくつかの鉢をプレゼントしていただき、見よう見真似で育てていたさかな家店主。
いくつかの鉢で花が咲き、子(株)がつきました。
しんちゃんにも「初心者でここまでできるのはすごいよ」なんて褒めていただき嬉しそうにしていたさかな家店主。
今年はなんと「はるか」をプレゼントしてもらい感慨深そうにしていました。
昨年は寒くなってきたら早々に室内に片付けて冬越しさせていたのですが、「ランにもちゃんと冬を体験させてあげたほうがいいよ」というアドバイスを頂き、草が枯れるまではと外で管理していました。
それが悪かったのかな。
「はるか」のほかにもう一鉢が無くなり、残された一鉢には指をぐりぐり突っ込んだ跡。
中に球根(芋)が無いかどうか確かめたのでしょうか、なんとも残念な姿になっていました。

大切にしていた花が盗られたということよりも、ショックは本当に大きなものです。
ひとつは、やはり娘と同じ銘の「はるか」が持ち去られてしまったこと。
たかが花一鉢、でも私たちにとっては特別な一鉢でした。
しんちゃんが銘をつけてくれてから、毎夏ウチョウラン展で立派に育った「はるか」を家族で見るのが楽しみでした。
異変に気づいてすぐしんちゃんに連絡し、事の次第を説明したところ「はるかの親株は家にあるから、心配しなくても大丈夫だよ」と話していただけたのが何よりの救いですが、それでもやっぱり、家の「はるか」が無くなったことは大変なショックでした。
もうひとつは、管理していた場所が明らかに「偶然見つけた」「ついつい出来心で」という場所ではないこと。
ウチョウランをおいていたのは、お店の通路の一箇所でした。
当店の前の通路は、通路として使用していますが本来「私有地」。
さかな家もしくは丸安鮮魚店をご利用のお客様にのみご利用いただく場所です。
つまり、まったく当店と縁もゆかりも無い誰かが持って行ったんじゃないと想像されてしまうところ。
お客様を疑うわけではないのですし、疑いたくもありません。
でも、「いつかうちにいらしたときに『これ、ほしいな』と思ったのかもしれない」なんて、一瞬でも想像してしまう自分もいて、自己嫌悪になります。

ああ、せめて持ち去った人がこれからも「はるか」を大切に育ててくださいますように。
そして来年も美しい花を咲かせて、盗った人の気持ちを癒してくれますように。
そんな風に祈るだけです。

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