気分は、「魔女」(笑)

昨日・今日で自家製ウスターソースを造りました。今回で3度目。
作り方は簡単。鍋に野菜を入れて水でとにかく煮ていき、スパイスを加え、酢や塩で味付けするだけ。
手順は簡単、材料も珍しいものはほとんどなし(スパイス類くらい)、だれでも簡単に作れます。
・・・時間がとってもかかることを覚悟しさえすれば(苦笑)
今回も、水でコトコト煮る第1段階で5時間、完成までには・・・28時間くらい?(覚ましたりする時間も含めてですが)まあ、その程度です。

当店で作るウスターソースには自家製梅酒を漬けた梅を使います。
もともとこの梅を消費するのにと始めたのですが、なかなかの出来栄えだったので半年で1回ペースで作っています。
もちろん、ずーっと鍋のそばにつきっきりというわけではないのですが、ある程度になってくると野菜やら昆布やらが煮崩れて焦げ付きやすくなるので、ちょくちょく様子を見てはかき混ぜる必要はあります。

さて、タイトルですが。
実は、ソース作りをするときには毎回想像してしまうことなのです。
大きな大きな鍋で野菜などの材料をコトコト煮込み、たくさんのスパイスを加えて最後にはソースを完成させるところが、どうしても絵本や物語に出てくる「魔女」と重なるのです。
たとえば、白雪姫に出てくる魔女。
白雪姫を殺そうとりんごに塗った毒は、もしかしてこんな風に作ったのかも?
そう思うと、魔女の恐ろしさがどこかに飛んでいってしまうのです。
毒を作るために魔女の家の戸棚から、いろいろな材料を集めたのかな?とか、
りんごに塗っても気づかれないほどの状態になるには、かなり根気強くコトコト煮たんだろうな、とか
長時間かかって仕込んでいる間に、どうして毒を作っているかなんて忘れちゃってたりしてね、とか
毒は何かのついでにまとめて大量に作るのかな、その日はワクワクしたのかな、とか。
もちろん、人を殺めるために毒を作っているわけですから悪人であるには違いないのですが、
こまごまと材料を用意し、鍋にいれ、じっくりコトコト何時間も煮たのかも・・と思うと、実はのんびりおおらかなところもあったんじゃないかなんて思うわけです。

怖いイメージ魔女ですが、もしかすると「魔女の宅急便」の主人公キキのお母さんのようなおおらかで優しい雰囲気の持ち主こそ、本当の魔女の姿なのかも・・なんて思いながら、今回も大鍋の前でソースの出来栄えを確かめるのでした。

・・・ちなみに、私は魔法は使えません。あしからず。

コメント

  1. mamebou より:

    「さかな家」さんという魔女が作ったのであれば,どのお料理も美味しく,「愛」を感じます。
    またふらっとうかがいます。(ふらっと…ですよ)

  2. sakanaya より:

    **mamebouさん
    先日はお越しくださり、本当にびっくりしました(笑)
    ・・・「ありがとうございました」という言葉より先に、やっぱりそっちが出てきちゃうほどの驚きのご来店でした。
    また、心温まるメッセージ&プレゼントもありがとうございました。
    魔法がかけられたような美味しい料理が出せるように、私も魔女修行を頑張ろうと思います。
    ソース作りも精進します(笑)

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