2014年を迎えるおせち

ひとりごと
2014正月のおせち

今年もどうにかおせちが終わりました。
毎年いろいろなハプニングがつきもののおせちづくり。
今年も小さなハプニングはいくつかあったのですが、さかな家店主が1週間以上前から泊まり込んで深夜…早朝まで仕込みを続けてくれたおかげで、盛り付け自体は実にスムーズに進みました。
おかげさまで11月の後半から忘年会等で大忙しだった今年。
おせちに集中できる期間が短くなってしまったのは明らかなのですが、それでも「毎年楽しみにしてるのよ」「さかな家のおせちのファンだから」「亡くなったじいちゃんが、毎年感激してくれてね」なんて話を聞くと嬉しくて、たくさんのパワーをいただきました。
お買い上げくださった皆さん、どうもありがとうございました。
また、「買いたいんだけど、遠くて…」とご予約を断念されたみなさん、申し訳ありませんでした。
新しい年を迎える一家団欒の席に、このおせちが彩りを添えられたらな…と思っています。

せっかくなので今年のおせち、3段重と2段重それぞれをご紹介いたします。
***三段重** (全43品)

一の重

一の重

(上段左より)
田作り 五色なます柚子釜 柚子淡雪 かに砧巻
(中段)
伊達巻 丹波黒豆紅白千代呂木 数の子土佐漬
(下段)
たこ酢〆 胡瓜 栗金団 紅白蒲鉾
伊達巻はこれまでと材料も作り方も大きく変えました。
海老のすり身をたっぷり入れて、温度調節をしながら焼き上げ、ふっくらしっとり仕上がりました。
いつもこの一の重では何より「黒豆」に細心の注意を払うさかな家店主。
今回ももちろん黒豆には気合が入っていましたが、それ以上に伊達巻に強い思い入れがあったようです。
また、今回初登場は「ゆず淡雪」。
淡雪かん(寒天)というのは夏のお菓子だそうですが、雪の少ない矢祭のお正月を表しました。
使ったのは矢祭産のゆずと卵、それに寒天と調味料のみ。
こちらは、現在放送中の朝のドラマで登場した「ハモニカ」からヒントを得て作りました。
甘さ控えめにし、ゆずのさわやかな酸味と香りを活かした、さっぱりシュワッとした一品です。

二の重

二の重

鰆西京焼 飛騨牛和風ロースト 那須どり南蛮漬
いくら土佐醤油漬 あわび酒蒸し 蟹けんちん
南瓜道明寺揚げ 鯛黄身焼 いか人参 金柑蜜煮
酢蓮 たたき牛蒡 紅白菊花かぶ 干柿柚子巻

矢祭産の南瓜・白蕪・玉子に椎茸、飛騨から取り寄せた飛騨牛と干し柿(私の実家で収穫し、干したもの)、それに赤かぶ。
さかな家らしく海の幸をふんだんに使いながら、矢祭のお正月には欠かせないいか人参が加わり、当店らしい矢祭と飛騨、海と山と里のコラボレーションお重になりました。
今回初登場の南瓜道明寺揚げは、かぼちゃの中にくわいや椎茸、ニンジんとひき肉などを混ぜこみ道明寺粉の衣をまとわせて作った一品。
南瓜の素朴な甘さに、野菜のうまみが加わって懐かしくも新しい味わいに仕上がっています。

三の重

三の重

にしん昆布巻 活車海老旨煮 いなだ南蛮漬
鶏軟骨団子照り煮 栗渋皮煮 鮎甘露煮
もろこし豆腐 くわい黄金煮 飴かけ胡桃
里芋 蓮根 牛蒡 こんにゃく 梅花人参
筍 椎茸 梅ふ 絹さや 木の芽

盛りだくさんで豪華な三の重になりました。
里芋・椎茸は矢祭産。そして、鮎。
残念ながら久慈川で釣り上げたものではありませんが、矢祭の釣り師(笑)が山形や富山などで釣り上げた稚鮎をそのまま甘露煮に。
厳選された鮎なので、味はもちろん香りのよい甘露煮になりました。
来年は鮎を使った料理も増えそう。どうぞご期待ください。

***二段重** (全24品)

二段重

二段重

一の重(上段左より)田作り 五色なます柚子釜 柚子淡雪 かに砧巻
(中段)伊達巻 丹波黒豆紅白千代呂木 数の子土佐漬
(下段)たこ酢〆 胡瓜 栗金団 紅白蒲鉾

二の重 鰆西京焼 飛騨牛和風ロースト あわび酒蒸し いくら土佐醤油漬け 紅白菊花かぶ 金柑蜜煮
にしん昆布巻 活車海老旨煮 いなだ南蛮漬 干し柿柚子巻 筑前煮 梅麩 絹さや 木の芽

一の重は三段重と同じく。少人数で召し上がっていただくのにちょうどいい量を2段に盛り込みました。

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