世の中がシルバーウイークだと知ったのは、昨日のこと(笑)
カレンダー通りの休みがほとんどない私は、「いやあ、3連休が2回もあるなんてすごいなあ」と思った程度。
シルバーウイークは忙しい日もそうじゃない日もありながら、なんとなくのんびり過ごせたような気がします。
仕事が忙しい時でも、周りを見渡す余裕があったというか。
と、いうわけで少し近況報告をば。
これは、連休中にいらっしゃったお子さん向けの一皿。
・エビフライ タルタルソース
・高根コーンのポタージュ
・那須どり塩麹漬のグリル
・おさつちっぷ
これに茶碗蒸しがついたり、土鍋の炊き込みご飯がついたり、おにぎりだったり。
(この日は、高根コーンと海老の炊き込みご飯でした)
以前も書いたことがあるのですが、お子さん向けの料理はさかな家店主が献立に一番頭を悩ませる料理です。
さかな家らしさも出したいし、でもお子さんに食べていただけなかったら意味がないし。
一番食べてもらいやすい料理は、実はわかってるんです。
ハンバーグ、エビフライ、鳥の唐揚げ、玉子焼。
それにスパゲティをつけて、カップのデザートなんてつければベスト。
…そう、いわゆるお子様ランチ。
以前、どこもかしこも同じでは食べる楽しみがないだろう、と独自の献立(和風お子様ランチ的なもの)を考えてお出ししたことがあったのですが、子どもたちの反応は想像以上に悪く(汗)
じゃあ、いわゆる「お子様ランチ」をベースに、工夫してみようということになり、ハンバーグソースに野菜を混ぜたり、カニ身を入れた玉子焼にしたりしたのですが、どれも不発。
打ちひしがれるさかな家店主に、その時のお客様が更にダメ押しで
「冷凍(食品)のが一番喜ぶので、それにしてもらった方が良かったかな。
まあ、変な小細工をしないで、ごく普通に出してもらってもよかったんだけど。」と一言。
その時のさかな家店主のショックの大きさったら、ありませんでした。
でも。
違う、それは違うよ〜!!!!!
子どもの頃、確かに「おいしくない」と感じるものはあります。
苦みや酸味のあるものなど、私も苦手だなあと感じた覚えがあります。
いろんな味に触れて、それぞれの味を知って、っていうのは結構大切なことなんじゃないかなあ。
世の中には美味しいものがまだまだたくさんあるんだよ、という(料理屋としての)願いも込めるのですがなかなか難しいです。
ちなみにこの料理を出したお子さんは綺麗に食べてくれました。
…ほっ。
これからも、「お子様料理」の試行錯誤は続くでしょう。
さかな家にいらしたお子さんが、ここで新たな美味しさに出会っていただけるような、「これも食べてみようかな」と思っていただけるような一品が考えられたら嬉しいです。
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