「Sの乱」。

ひとりごと

こんにちは。丸安魚店です。
今日は魚がどっさり入りました。
「Sの乱」です(笑)
Sとは、魚の卸問屋の臨時担当Sさんのこと。
仕入れはいつも前日の夜に入荷見込み動向などを聞きながら、電話で担当に注文を入れています。
こちらの問屋は丸安魚店創業当時からのお付き合い。
日々のやり取りの中で、当店で扱う魚の傾向やどの程度の質(そして価格)が希望か、はたまたマグロなど大きな塊で仕入れて小分けに使うようなものなら、次の仕入れのタイミングまで把握するほどの関係です。

今回いつもの担当の方が長期でお休みになるということで、臨時にやってきたSさん。
もともとの担当の方からいろいろ引き継いでは来てくれているのですが、まだまだ関係構築中の段階。

そのSさんがなぜかチャレンジングな仕入れをしてくる(笑)
お願いしたもの以外も持ってきて、店主の様子を伺います。
値段と質を確認しお客さんの動向を予想して、仕入れるかどうか決めますが…
Sさんもなかなかいいところをついてきます(笑)
思いもかけない仕入れが増えたとき、我が家では「Sの乱」と呼んでいます。
…いや、仕入れたのは店主で、Sさんはただ持ってきただけなのですが。
そして、この「Sの乱」には第2砲があります。
それは、「こまごました魚のこまごました仕込み」がついてくること。
「ユメカサゴの唐揚げが人気で」というと、いつもより小さいユメカサゴ(確かに唐揚げにするとちょうどいい大きさではある)が箱に大量に、ここのところはジンタ(豆アジ)が。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

仕入れた以上、おいしい状態でお客さんの食卓にあげていただきたい、とはいえ仕入れたすべてを丸魚の状態ではお客さんも手に取りづらい…
(実際、ここのところ入荷があった穴子をさばくまで上のショーケースに箱ごと入れていたのですが、お客さんが「開いてあればまだしもなんだか蛇みたいで気持ちが悪い…」なんて大変不評でした・苦笑。
煮穴子やてんぷらにしてテイクアウト商品として紹介したら、おかげさまで好評だったのですが)

この日も魚が大小さまざま入荷しました。
天然ぶりと仙崎のアジ、そして豆アジ(ジンタ)の大小。

 

 

 

 

 

 

 

 

豆アジは別名「ジンタ」と呼びますが、名前の由来を調べてみたら「仁丹みたいに銀色で小さいから」だそう。(諸説あり)
エラとカマの部分をつまむとつるっと簡単にエラとワタが取れます。
きれいにとると血で身が汚れることもないし、何しろ気持ちがいい。
ちなみに

粉を薄くまぶしたジンタを冷たい揚げ油の中に入れて、中火でじっくり火を入れていくと、おいしい唐揚げになりますよ。

また、掘り出し物では上の天然ぶりのアラとカマも出ました。
おいしいブリ大根、天然ぶりのアラで作ってみてください。
臭みを感じさせないために、ちょっとしたコツとひと手間がありますよ。
当店のYoutubeで「アラで出汁をとる」というのがありますが、そのコツの「その1」を参考にしてみてください。

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