というわけで、昨日は南会津町・昭和村を堪能してきました。
去年はまったリアル宝探しゲーム「コードF-5」のおかげで、昨年初めて足を延ばした地域です。
今年は「コードF-6」と「ふくしま酒蔵巡りスタンプラリー」を連動させて、時間があるときにあちこちに出かけています。
単なる観光ではなく、実際に街中を歩いたり、地域の方と話をしたりしていろいろ知ることができて、本当に楽しいひと時。
ただ、残念ながら矢祭町は福島県内の辺境、出島のように茨城県に飛び出した地域なので、どこに行くにも遠いのが玉にキズです(苦笑)。
さて、白河から甲子トンネルを抜けて下郷町、そして南会津町…をいったんスルーして昭和村へ。
あちこちに広がる秋の始まりの風景。
同じ県内でも全然季節の移り変わりのタイミングが違うんだなあと思いつつ、おいしいお蕎麦をいただき(正直言ったら、もう少し遅い時期に伺って新そばを食べたかった)南会津町へ。
★花泉酒造
南会津町内旧南郷村にあるのが花泉酒造さん。
昭和村から峠を越えて、伺いました。
「南郷」というとそれだけで親近感がわくのは、矢祭町に暮らす人の性でしょうか?(笑)
こちらは「ロ万(ろまん)」シリーズが全国津々浦々で人気です。
私も品ぞろえの良い酒屋さんでは何度も目にしていますが、蔵では販売していないんだそうです。
(特約店でのみ販売、なのかな)
どこでも飲めるお酒より、ここでしか飲めないお酒を。
酒蔵の方に教えていただきながら、3本プラス写真に写していない「甘酒」を買い求めてきました。
冬場、最高積雪量が2mにも達するという南郷地区。
蔵人もみな南郷の方だそう。雪深い中、そこで暮らす人々の醸すお酒なんだなと思うと感慨もひとしおです。
★会津酒造
国道289号線沿いの酒蔵さん。
漆喰の壁の土蔵が…目に入ってこず、危うく通り過ぎるところでした。
(落ち着いてよく見ると、赤い樽に赤いポストがかなり目立つのですが…苦笑)
お酒が買える蔵屋敷の中はひんやり涼しく感じました。もともとは酒造りが営まれていた場所だそうです。
この日から販売開始だったひやおろし「凛」に偶然巡り合い、即購入。
その後、当店のお客様でこちらのご出身のAさんの話を、酒蔵のおかみさんとしばし楽しみました。
(おかげでお土産までいただいてしまい、恐縮。地物のトウモロコシとかぼちゃをいただきました。
トウモロコシは早速今日ゆでて試食。甘くてジューシーでおいしかったです!)
★国権酒造
会津田島駅からほど近く。
すぐそばには戦国時代の史跡「鴫山(しぎやま)城址」、明治期の「旧会津郡役所」がある、南会津の歴史の中でも中心的な地域にある「国権酒造」さん。
明治期の創業だそうです。
こちらのお酒はどれもラベルがおしゃれ。よくある銘柄がドーンとラベルに書かれているのではなく、イメージに合わせたデザインのラベルでした。
南会津郡役所のモダンさを思うと、もともとそういう新しい風を引き起こし、受け止める気風がある地域なのかなと思いました。
ちょうど蔵のメンテナンス中だったようで、業者さんらしき人が行ったり来たりしていました。
★開當男山酒造
最後に伺ったのがこちら。
「開當男山」のイメージは、「武骨な男っぽい酒」。
飲んでそう思ったのではなく、ラベルがどれも毛筆でたくましい感じなので(笑)。
蔵の名前に「男」という字が入っているから、そう思ったのかもしれません。
実際伺ってみると、酒蔵の建物も風格がありますが、お庭にちょっとした遊び心を感じました。
後で知ったのですが、こちらはお客様のだんなさんがこちらの当主と大学の先輩後輩関係だそう。
不思議なご縁。知っていたらお声がけしたんだけどなあ…残念。
歴史と伝統を感じる蔵でした。
駆け足で巡る旅でしたが、実際に足を運んでみるといろいろ発見があります。
山の形や田畑の様子、家の造りなどに南会津ならではの特徴が感じられました。
残念な共通点も。
矢祭町でも春と秋、山菜やタケノコ・キノコのシーズンに大勢の人たちが山にやってきます。
自然の恵みである山菜やキノコを食べる分だけ取っていくのではなく、時には来シーズン同じ場所で採れなくなるほど荒らしていったり、枝ごと持っていったりすることも。
それだけでなく、中には畑や庭先で「育てている」ものまでとっていったり、ごみをその辺に放置したり、中にはたばこの不始末で火事を起こしたり、道に迷って遭難したりする人も。
この看板がそういった人たちに向けてのものかはっきりしたことはわかりません。でも、同じ自然豊かな町に暮らす一人として、あちこちにこうした看板を立てないといろんな迷惑をこうむっているんだろうなと胸が痛みました。
ちょっと苦いお話になってしまった…
とにかく、南会津町や昭和村、とっても素敵なところでした。
またぜひ伺いたいです!
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