【やまつり再発見】 第3回 南郷を楽しむ会を開きました。 (その2)

さて、場所を再びさかな家に戻しまして。

しばしの質問タイムの後、いよいよ勉強会へ。
第一部は「料理と酒のコラボレーション ~やまつりの恵み」と題して、当店であらかじめ用意しておいた料理に藤井社長にお酒を合わせていただきました。
勉強会のためにご用意したのは次の5品で、それに合わせて社長に選んでいただいたのが次の通り。
・葉玉ねぎと飛騨ねぎのぬた:南郷純米酒 40℃の燗 
・里芋ころころ揚げ:矢祭山 常温
・椎茸カツ:つう
・菜花おひたし:ひやおろし 常温
・黄身味噌漬け:新玉の酒
飛騨ねぎを除き、すべて矢祭町で採れたものです。
料理の写真…を、撮るのをすっかり忘れておりまして(汗)
どれも一口で食べれるほどの小さなサイズで敢えてお出しし、勉強会のお酒は少しずつ。
それぞれの料理について、まず藤井社長がご用意したお酒の説明をし、続いてさかな家店主が料理の説明をしました。

今回の料理に合わせて選んだお酒は、南郷(藤井酒造店)の中でも特に一般的な種類の銘柄ばかり。
値段も手ごろで、今回ご参加いただいた地元のお客様にとってはどれもなじみ深いお酒です。
だから、味もだいたいわかっている…のですが。
「うぉっ、この純米酒旨いなぁっ!」とか
「この椎茸カツとつうは合うねえ」とか
「確かに、黄身の味噌漬けにはひやおろしは辛すぎるかも。新玉との相性がいい」とか

とにかく、「知ってたはずなのに、なんでこんなに驚くんだ!?」と参加している皆さんご自身がびっくりするくらいの組み合わせとなりました。
南郷(藤井酒造店・いつもこう呼んでいるのでついそっちのほうがなじみますね・笑)のお酒は食中酒。
料理の邪魔をせず、逆に料理ごとの特製を際立たせさらにおいしく感じるようなお酒を目指しているのだそう。
そんな南郷のお酒たちの良さを逆に引き出すには、やっぱり地元で育った野菜や卵を使うのが一番だろう、と言う店主の思いがありました。
そしてそれを口にされたお客様方の盛り上がり方。まさに「やまつりの恵み」を体感していただけたのではないのかなと思います。

そして、第2部「自由研究 ~大いに語り大いに飲む~」へ。
ここから更に宴席に合わせたお料理をお出しし、第1部でご用意したお酒のほか、南郷大吟醸・うらら(純米吟醸)などもお出しし、大いに親睦を深めていただくひとときとなりました。
20160206_184312_HDRここからは藤井社長にも宴席に混ざっていただき、また、さかな家店主も同席しての酒宴に。

ご用意したお料理は次の通り。
・特製チーズ二種(自家製スモークチーズと南郷の酒粕とクリームチーズを使ったディップ)
・お造り(カツオたたき・カツオ・あかいか)
・牛すじ八丁味噌煮込み
・特大めひかりの天日干し
・椎茸カツふたたび

日本酒の会の素敵なところは、開会の時のよそよそしさとお酒を通じて親睦が深まったころの様子に大きな変化があること(笑)。
みんな古くから知っている友達のように和気あいあいと、お酒の話をしたり料理の話をしたり趣味の話をしたり。
お酒のいいところは、おいしさはもちろんこうやって人の輪を広げていくところにもありますものね。

いつも使っているホウロウの鍋での燗当番でした。

いつも使っているホウロウの鍋での燗当番でした。

そして。もう一つ、うれしいことがありました。
こういう会を開くと、普段なかなか飲めないお酒からなくなっていくことがよくあります。
藤井酒造店で言うと、大吟醸がまさにそれ。
第2部が始まってすぐは大吟醸のオーダーがものすごく多く、やはりそういう流れになるかと思っていたのですが…
今回の人気ナンバーワンは、「南郷純米酒」でした。
それも、圧倒的にぬる燗ご指定。
南郷のお酒造りのコンセプトが、ズドーンと結果をもたらしてくれたような気がします。
また、普段最も定番の「南郷佳撰の燗」も出ました。
「いろいろ飲ませてもらってさー、こんなに味が違うものかって本当に勉強になったけど、やっぱりこの酒に落ち着くよな」なんて、お客様ホント素敵な言葉をありがとうございました。
おまけ。今回の会の強い味方は「和らぎ水」。特別に南郷の仕込み水をご用意させていただきました。

おまけ。今回の会の強い味方は「和らぎ水」。特別に南郷の仕込み水をご用意させていただきました。


南郷の会、今回も大盛り上がりのうちにおひらきと相成りました。
やまつりの魅力、再発見できたでしょうか?
ご参加いただいたみなさま、そして藤井社長さん、どうもありがとうございました。

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