民報サロン第4回が掲載された。

今日の福島民報「民報サロン」に、4回目の私の雑記が掲載されました。

仕事やその他諸々でどたばたしてしまっていたこともあり、「書く」に集中できないかも・・・なんて焦った今回。
ただ、今回はどうしてもこれが書きたいなあと第1回を書く前から思っていたので、前回のように泣きながら(苦笑)徹夜をしなくても済みました。

というわけで、4回目です。

11/16 民報サロン 第3回掲載分

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どうしても書きたかったのが、「日本酒」のことでした。
美味しいお酒はたくさんあるのに、「日本酒離れ」なんていわれている(らしい)のはとっても残念だし、たとえばワイングラスに注いでお洒落に日本酒を飲むのもいいけれど、私の感覚では「なんか違うんだよなあ」とずっと思っていたからです。
さかな家という小料理屋を営んでいるだけで、日本酒に対する詳しい知識とか専門的な何かがあるわけではない私ですが、私なりの思いをつづってみました。

今回文章に入れようと思いながら断念したことのひとつが、「飛騨式の宴会」。
飛騨では宴会、特に祝い事の宴のときに、ひとつのしきたりがあります。
それは「めでた」と呼ばれる民謡(祝い唄)を謡うこと。
乾杯をしてもしばらくは席を立ってはいけないのです。
料理を食べたり隣同士お酒を注ぎあったりします。
そして、その後「めでた」を謡ってからようやく席を立ってあちこちに注いで回れるというもの。
「高山めでた」「古川めでた」「益田(ました)めでた」など、地域によって節回しや言葉が違います。
実はこういうしきたりがあると知ったのは、社会人になってから。
私が働いていた飛騨北部の古川町(現飛騨市古川町)は、特にそういうしきたりが残っているところだったようで、職場の宴会(歓送迎会や忘年会など)では必ずこの「めでた」が出ました。
この飛騨古川では、まず「若松様」と呼ばれるご詠歌に似たものを謡い、その後手拍子で「めでた」を謡います。
(私は後について謡うしか出来ませんでしたが、手拍子は一緒にやってました)
初めはなんとも面白く楽しいしきたりだなあと思ったものですが、今になってみると物凄くいい風習だなあとしみじみ思います。
・・・古川めでた、若松様の音源を見つけましたのでリンクしておきます。
興味のある方、是非聞いてください。
飛騨市観光サイト ぜんぜのこ めでた
これが書けたらいいなと思ったのですが、何せ説明が難しく(笑)
ただ、私にとって「日本酒」は「宴」に欠かせないものであり、「宴」は仲間とわいわい楽しいひと時を過ごす時間であり、そしてそのスタートが「めでた」である、といった具合に強く結びついていることは確かです。

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