というわけで、本日はさかな家の13回目のお誕生日です。
10回目までは「○○周年イベント」を開催し、11・12回は「天領を楽しむ会」を企画し、何やかんやと忙しい一日でしたが、
今年は特にイベントを考えるでもなく、天領の会もお休みだということで、実に穏やかな平日らしい店内となっております。
…正直、10年を過ぎてから今年が一体何年目だということがすっかりわからなくなり、「そうだそうだ、娘の年齢プラス1だった」と計算してようやくわかる感じです。
13歳、ということは、人間でいえば中学生。次のステップに上がる節目の年ともいえます。
大きなお祝い事はしていないのですが、家族のことやお店のこれからのことなどを今までと違った視点から考える機会も増えてきました。
中学生らしい誕生日の迎え方といえば、そういうものかもしれないなと思っています。
当時中学生だった子が、会社の仲間や友人とお酒を飲みに来てくれたり、
独身だった人が、家庭を持ち家族で和気あいあいとしたひと時を過ごされたり、
そして、当時ご常連だった方が旅立たれ…
娘の成長を、小学校の卒業式の時に感慨深くしみじみ振り返ったように、13年と一言で言ってもいろいろあったなあと思う次第。
玄関脇に飾っている起き上がり小法師は、震災後一気に数が増えました。
色が剥げて、傷がついて、中のおもりが外れちゃったのか、既に起き上がれなくなった小法師さんもいますが、
5年間、小さな子供たちを楽しませ、一緒に遊んでくれた名誉の負傷です。
当店にいらっしゃるたびに、この起き上がり小法師で遊んでいたお子さんが、お姉ちゃんになり、小さな弟や妹に遊び方を教えてあげるなんて姿も見かけられるようになりました。
また、高校を卒業後お家を出て独立し、その後結婚されたお子さんが、帰省の折に立ち寄ってくれて「帰ってきたらさかな家に来たくて。さかな家に来たら○○を食べたくて」と、小さなころ好きだったお料理をご注文くださったり。
思い出のひととき、思い出の味がここにある、っていうことのありがたさを、しみじみ感じています。
そして、何より、続けてこられたのは、家族がみんな健康でいられたからこそ。
今年の初めから今に至るまで、それを常に考えながら今日を迎えられたことがうれしいです。
14年目にいよいよ突入。
今後とも変わらぬご愛顧を。
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