矢祭小学校6年生からお手紙が届く。


去る2月7日、店主が矢祭小学校6年生の総合学習「町で働く人の話を聞こう」にお招きを受け、お話をさせていただきました。
生い立ちから料理人の道に入ったころのこと、修行中のこと、お店を始めてから今まで大事にしていることなど、2つのクラスにそれぞれ30分くらい。
もう一人のスピーカーは幼馴染であり同じく町内で自営業をされているSさん。
明るく朗らかで、何よりお話上手で場数を踏んでいるSさんと交互に話をするというので、店主も「じょうずに話せるかなあ」と言っていたのですがどうにか無事に終わったようです。
今回、話を聞いてくれた6年生全員から、お礼のお手紙をいただきました。
一人一人思い思いの言葉で書いてくれた手紙を、店主は嬉しそうに読んでいました。
紙をめくるたびに「思った以上に自分の言いたかったことをちゃんと聞いてくれてたんだなあ」と言っていました。
地域で働くということの大変さだけでなく、楽しさや大切さがあるということや、どんな仕事にも共通する店主の仕事やお客さんに対する姿勢を子供たちはきちんと受け止めてくれたようです。
また、店主が小さなころは生魚が全く食べられず、二十歳過ぎてからようやく食べられるようになったというエピソードは大変インパクトがあったようです。
多くの子どもたちがとっても驚いたようで、中には「人生何があるかわからないものだと思いました」と書いている子も。
昨年末に作ったおせち料理の写真を見てもらったのですが、「蒲鉾以外は全部手作りです」と紹介したことに「すごいと思った」「今度自分でも作ってみたい・食べてみたい」という子もいました。
店主が一番グッと来たのは、「『魚(の販売)だけでやっていけない。』とおっしゃっていたとき、とても大きな決断をして、それが実を結んでよかったと思いました。」という一文。
「子どもに話す」と思って受けたお話でしたが、実際は矢祭に生まれ育った者同士、先輩から後輩へ「故郷で生きていく」ということを伝え、お互いに考えたひとときになったのかもしれないなあと今は感じているようです。
子どもたちの中には、いずれ矢祭を離れる子もいるでしょう。
また、お家の方のお仕事(自営業・農業)を継ごうと考えた子もいたようです。
もう少し大人になって、故郷のことと自分の進路のことを考えた時、今日の話がまたフッと頭をよぎってくれたら嬉しいです。
矢祭小学校6年生の皆さん、先生方、どうもありがとうございました!

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