勉強会が終わって懇親会も盛り上がり、中締めしてからも時間の許す限りお過ごしください…というスタンスです。
気づくとお客様のほとんどがお帰りになり、いつもの「お代わりの部」へ。
今回の会の振り返りや、酒造りのこと、売り方、酒造り(そしてそれにまつわる料理の世界)の未来のことなど、かなり深い話がとめどなく続いていました。
私も、末席にてお話を聞かせていただきました。
いろいろな酒蔵で工夫を凝らし、「うまい酒」を生み出すべく日々努力されています。
その中でも「目立つ酒」「目立たない酒」がある。
でも、それがイコール「旨い酒」「まずい酒」というわけではない。
造り手が見えないとどうしても表面的な評価を私たちはしてしまいますが、直接お話を伺い、その話の中で杜氏さんや蔵の人たちの人となりを感じ、実際に味わったときに酒そのもののおいしさと同時に思いも受け継ぐ。
当店に置いているお酒は、全国的にメジャーなお酒はそんなにありません。
でも、ひたむきに酒造りに没頭し、料理と一緒に楽しめるお酒が少しずつ集まってきているように感じています。
今回も、純米大吟醸のお酒や杜氏さん秘蔵のお酒など、言ってみれば普段飲めない貴重なお酒もたくさんご用意しました。
が、お客様に人気があったのは、いつもお出ししているひだほまれの純米吟醸や秋あがりだということが、「華やかさより、飲んで自分がおいしい、楽しいと思えるお酒」を選ぶお客様が当店には大勢いらっしゃるんだということがうれしく思いました。
気づけば、日付は変わり午前1時半。
長旅の疲れもあったでしょうが、最後までお付き合いくださった片桐杜氏、中本さんには本当に感謝しています。
不思議なご縁で当店とつながって下さり、「酒の会」の経験のない私たちと一緒に第1回から足を運び、新たなお酒の楽しみ方を矢祭の皆さんに提案してくださった中本さん。
今回でご卒業ということで、ささやかながら感謝の気持ちを。
矢祭が世界に誇るシクラメンをプレゼントさせていただきました。
中本さん、本当にお世話になりました。
というわけで、今回も濃厚かつ盛沢山な、まさに「天領を楽しむ」ひと時となりました。
ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました。
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