荒汁。

ひとりごと


具だくさんの荒(アラ)汁です。
今お出ししている荒汁は鮭とタラのアラを、白菜や大根・ニンジンなどたっぷりの野菜とともに煮込んで作っています。
野菜がたっぷり入っているからか甘みがあり、鮭とタラの旨みもあってとても美味し久仕上がっています。
・・・ちなみに写真ですが、こちらこの時期の荒汁が大好きなさかな家女将のまかない用の器。
おはずかしながら最初にご飯をよそい、そのうえからアツアツの荒汁をかけております。
まあ、豪華なねこまんま・・・いや、味噌クッパ風(苦笑)
大小問わず骨はたくさんあるので、万人受けするものではないでしょうが、そこはそれ、「魚好き」ですから(笑)

さて、夏にも美味しい荒汁があります。
それは、「カツオの荒汁」。
こちらはうってかわって具は割と少なめ。カツオのアラと玉ねぎ、豆腐くらい。
カツオから出る出汁の濃厚なこと、また背骨の脇にある髄の部分の美味しさがたまらないです。

それぞれどちらも美味しくて大好きなのですが、料理そのものの味付けの妙(手前味噌?笑)はもちろん「時季のもの」「旬の美味しさ」を楽しめるところがいいんだなあとしみじみ思います。
夏の荒汁を冬にのんだらちょっと出汁がきつく感じられそうだし、冬の荒汁を夏に戴いたら脂の旨みがくどさに変りそう。
季節を感じながらその時季一番美味しい物を戴くことの幸せを、改めて感じた次第です。

20091026-2
もうひとつの季節の旨み、「自家製しおから」。
わたが濃厚で美味しくなってきました。
走りの頃よりもぐんと色味が赤くて、ねっとりといかにも美味しそう。

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