うっしっし。(押田製材所大展示会 その後)

10月4日に行われた、「押田製材所大展示会」で当店が軽食コーナーを担当させていただき、大勢のお客様に足をお運びいただいた…というのは、10/4のメールマガジンでもご報告したとおり。
毎年「空き時間にゆっくり見たいなあ…」と思うのですが、実際はほとんど見ることができず会場を後にしています。
軽食コーナーにいらっしゃったお客様から時々展示会の様子をうかがったり、お客様の波が落ち着いてようやく食事にいらしたメーカーの人の胸についているメーカー名などを横目でチェックたりして(苦笑)、「へえ、このメーカーは何を出店してるんだろう」「素敵な手洗いボウルってどんなかなあ」「ああ、気になる…」などと、妄想を膨らますばかり。

そんな中でも、どうにか毎年帰り際に駆け込んであれこれじっくり見させていただいているのは、実は…「骨董屋さん」。
製材所の展示会だからといって、材木や建築関係資材だけが並んでいると思うなかれ。
実は以前さかな家店主は、折り畳み式の自転車を購入したことがあるのですよ(笑)
骨董屋さんはいつもだいたい同じところにお店を構えられ、それが入口に近いこともあって毎年楽しみに拝見させていただいています。
骨董、と言っても、墨壺や鉋(かんな)、砥石などの大工さん道具から、大きな古時計や甕、鉢、箪笥やや鉄瓶などバラエティ豊かな品ぞろえなのです。
…と言ってもいつも私はひやかし程度のお客なので、そーっと隅から覗く程度なのですが、骨董屋さんのお父さんも奥さんも顔を覚えてくれていろいろ教えてくれるのでした。
(ああそれなのに、これまで買ったことがあるのがそのお父さんが趣味で育てたら増えちゃったというメダカだけだなんて…)

ところが。

 

今回。ついに。

 

買っちゃいました。清水の舞台から飛び降りて。

じゃーん。

じゃーん。

これ、なんだかわかりますか?

ぜーんぶセットにしてもらっちゃったのでした。

ぜーんぶセットにしてもらっちゃったのでした。


こうやって使うのです。

こうやって使うのです。


ふふ。わかりますか?
これは、関東風の長火鉢。
中に木灰を入れ炭をおこして使います。時代劇で煙管の灰をポンッと叩き落としたりするシーンなんかで使います。
(私は時代劇フリークではないけれど、これを見た時に大川橋三さんの銭形平次のワンシーンが思い浮かびました・笑)

中に入っているのは、銅壺(どうこ)と鉄瓶、それに長火鉢についていた猫板。
銅壺というのは、中が空洞になっていて水が入れられるようになっています。コンロの五徳みたいになっているところ(鉄瓶が乗っているところ)に火が熾きた炭を入れると銅壺の中の水が温まり、脇では徳利を温めることができます。

実は、何年も「いつかは欲しい長火鉢」と思って眺めていたのでした。
毎年いくつか展示されているのですが、大きすぎたり木目が気に入らなかったり、もちろん価格的に手が届かなかったり。
ところが今年は、ちょうどいい大きさの長火鉢(しかも猫板つき)があり、価格もどうにか手が届くくらい。
おまけに、お話がうまくいって「銅壺や鉄瓶もまとめて安く売るよ」とお父さんが言ってくださり。

…即決です。

余談ですが、話がまとまったほんの2分後別のお客さんが鉄瓶を探しに来て、お父さんが私に分けてくれた鉄瓶がほしかったんだ…と悔し涙を飲んでました。
縁は異なもの、ですね(笑)

ほんとうは、これでつけた燗酒を飲みながら、脇でスルメでもあぶって晩酌を…なんてしてみたいのですが、それはもう少し先の夢になりそう。
とりあえず、木灰を手に入れたらお店のどこかにおく予定です。

炭火の何とも言えない温かみを、お店で感じていただける場所が欲しいな…とずっと思っていたので、とっても嬉しい買い物となりました。

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