2017年を振り返る。

1年の締めくくりです。
今年も慌ただしく1年が過ぎていきました。

大変だなあと思ったこともいっぱいあったし、困ったなあと思ったこともたくさんありました。
でも、改めて振り返ってみてみると「楽しかったなあ」「良かったなあ」「ありがたかったなあ」と思えることばかり頭に浮かんできます。
プラマイゼロどころかプラスが多いということだから、やっぱり今年も良い1年だったのでしょう。

一番の大きな出来事は「2階改装」とそれに伴って実施した「店内常時禁煙」と「おひるごはん」。


2階のテーブル/椅子席への改装は、想像以上に評判がよく2階をご利用くださるお客様が増えてきました。
2階はおまかせ料理のみの対応で、1階のようにいらしてからアラカルトでご注文したいただくことができません。
そのため、これまでは「できれば1階」「仕方なく2階」というかたもいらっしゃったほどです。
それが、椅子席に変えたことにより「ゆっくり料理が楽しめる」ご利用くださるお客様が増えました。本当にありがたいです。
禁煙については、逆にびっくりするくらいすんなりお客様に受け入れられてとってもありがたいです。
飲食店の禁煙については、オリンピックと絡めた政策として禁煙にすべきか、どの程度までの規模で喫煙可能とするか、という綱引きみたいなニュースがありましたね。
そのほとんどが「これまで我慢してきた禁煙者のために」というようなニュアンスで伝えられます。
が、当店では「喫煙者も禁煙者も快適に過ごしていただける店づくり」として全席禁煙に踏み切りました。
それがお客様に受け入れられたことが何よりありがたく思っています。
おかげさまで先日「空気のきれいな店」として認証されました。お酒を提供する事業所では珍しいとのことです。
ありがとうございました。

そして、おひるごはん。
まだまだ「知る人ぞ知る」息を越せず(越さず)こっそり営業している感じです(笑)。
夜営業の時のご常連様の来店があったり、いつもお世話になっている珈琲香坊さんや役場などからのご紹介あり、おひるごはんの存在を知るきっかけはいろいろ。
もちろん偶然の出会いというお客様もいらっしゃいますが、ほんとによくおいでくださいました。
以前からSNSなどで当店の存在をご存知でも、夜はるばるやってくるのは難しいから…問うお客様もちらほら。
おかげさまで、やまつりの恵みと魚のダブルメインともいえるおひるごはんは、いらした方には(笑)おおむね好評。
来年は、さらに多くの方に知っていただけるようなチャンスを増やしたいなと思っています。

お昼と夜の営業となり、必然的にお店で過ごす時間が長くなりました。
仕方がない部分と、どうにかしなくちゃいけないなという部分が少しずつ見えてきています。
「働き方改革」という言葉、自営業には関係がないという話もありますが、「この先どう生きていくか」ということは今後真剣に考えていきたいと考えています。

長くなりました。
今年もお世話になりました。
皆様、良いお年を。

生姜の長い旅。

こちら、夏に作ったカツオの漬け丼です。
特製漬けダレにカツオを漬け込んだものを、酢飯に盛り上からたっぷりの薬味を。
薬味は、みょうが、万能ねぎ、みょうが竹、新生姜、大葉を細かくたたいたもの。
この薬味はいろいろに使えて、こうやってカツオの漬けの上に盛りつけたり、
アジの細切りと和えて「薬味たっぷりアジたたき」に使ったり、いわしやアジのなめろうの時は身と一緒にこの薬味をよくたたいて仕上げたりしています。
そのため、夏場はいつもたっぷり常備しています。

この薬味を仕込むとき、店主は新生姜の皮を厚く剥きます。
皮に近い部分はどうしてもスジっぽくなってしまうため、使うと薬味の一体感が損なわれるからだそう。

厚く剥いた皮は、そのまま捨てずに袋に入れて冷凍庫に保管します。
毎回毎回、この薬味を作る時には、必ず。
生姜の長い旅は、皮をむいたところから始まります。
大きな袋にいっぱいになるまで、剥くたびにためていくのですが、これはその後のお楽しみのため。

冷凍庫で眠らせておいた生姜の皮に大量の砂糖をかけ、丁寧に混ぜていきます。
しばらくすると生姜が解凍し始め、砂糖が絡んでしっとりしてきます。

そしたらそこから、一晩放置。
生姜が完全に常温に戻ってたっぷりの生姜エキスがしみだしています。
大体砂糖が解け切っていたら、水と様々なスパイスを加えて一緒に煮ていきます。

「生姜シロップ」づくりです。
十分に煮だして、生姜のエキスが十分に出たら完成。
このシロップは後でレモンとソーダと合わせて「自家製スパイシージンジャーエール」になったり、お湯で割って「ホットレモンジンジャー」になります。
たっぷり作って、来年の夏にはかき氷のシロップにも。
こちら、完全オリジナルレシピです!…と言えれば格好がいいのですが、実は数年前購入した、糸井重里さんのジンジャーシロップの本で作り方を覚えました。
店主が気に入ってからというもの、少しずつアレンジして作っています。
元のレシピは、当然生姜全部を使っています。
皮だけ使う、というのは珍しいかもしれませんが、「皮に近い部分が香りが強くて、薬効成分もたっぷりあるらしいから」と店主(笑)。

夏場、当店にやってきた生姜は、夏場は薬味として、そして秋には皮を煮だして美味しいシロップとして楽しめるようになりました。

 

 

・・・これで、終わりじゃないですよ(笑)
生姜のたびはまだまだ続きます。

十分に煮だした、生姜の皮。コトコト煮ることで繊維がほぐれ柔らかくなっています。
サルでシロップと分け、シロップを完全に切ったら、今度は盆ざるにこの出し殻というような生姜の皮を並べます。
風に当てて数日。
煮るときにたっぷりの砂糖をしみこませているので、乾いてくると表面が少しずつ白く硬くなってきます。
砂糖が乾いて硬い膜を作っているという感じ。
また、十分に乾かしても、砂糖の保水力のせいかカチカチにはなりません。

これに、今度はグラニュー糖をまぶしておくと、もっと水分が抜けて「生姜糖」の完成。

こちらは、焼き魚の添えとして使うことができるし、時にはこれだけでお出しするとよい箸休めになるようです。
口に入れるとすっきりした甘さを感じ、一口噛むと中から生姜のピリリとした刺激が口いっぱいに広がります。

生姜の皮はスジっぽいというのですが、十分に煮だしているとスジスジを感じないし、むしろ少し歯ごたえがある感じがアクセントでいいんです。

生姜の長い旅はここで終わり。最後の最後まで楽しませてくれる生姜です。

夏場の生姜はこんな感じ。
これから、やまつりの恵みである甚右衛門さんの生姜がやってくるようになると、またちょっとずつ皮を集めて、たくさんたまったらシロップを作って…というサイクルが始まります。
生姜の季節は1年中続くのでした。

 

 

白河市「小さな週末映画祭」始まります。

白河市本町9番地にあるコミュニティ・カフェEMANONで、今週末から月1回ペースで来年の2月まで「小さな週末映画祭」が開催されるそうです。
先日リーフレットをいただいてきました。
お店においておくので、興味がある方、ぜひお手に取ってご覧ください。
↓上映映画と上映日、上映時間の部分をこちらに掲載しましたが、見づらいなあという方は
EMANONイベントページをご覧ください。emanon.fukushima.jp/news/weekendcinema

ちなみにtwitterもやってるみたいです。→ 本町シアタールーム@movie_shirakawa

この前の月曜日、EMANONの運営者である青砥さんのお話を聞いてきました。
矢祭出身の大学院生です(現在休学中でカフェの運営をしていらっしゃいます)。
矢祭未来想成アカデミーのゲストスピーカーとしていらっしゃったときです。
一度ちゃんとお話を聞いてみたい、と思っていたにもかかわらず、遅刻する私…(汗)
若いのにいろいろ考えて形にして、すごいなあ…と思っていたのですが
年齢関係ないなあ…としみじみ(いろいろ感じたことはあったのだが、旨く言葉に残せない辛さよ)。
かなりユニークな道をたどってカフェ開業に至ったそうですが、それもまた地元の若い力とそのネットワークをうまく結び付けたんだなあと感激。
私、県南出身じゃなくて地の利がないことがちょっと残念に思えたほどでした。

映画はとっても興味があって、おまけにこの「小さな週末映画祭」のチケットは白河市中心市街地の小売店のレシート。
おひとり1000円以上のレシート提示で、映画が見れるという、この仕組みもなんとも楽しい。
チャンスがあったら絶対行きたい。でも週末の午後または夜が多いのです。
平日昼間の映画祭、もぜひやってほしい(笑)

ということで、興味のある方是非足をお運びください。

夕刊やまつり広告掲載されました。

 
やまつりの情報をいち早くお伝えしてくださる「夕刊やまつり」。
今日おひるごはんのお知らせを掲載させていただきました。
事前にやっておきなよ、という話なのですが、ほとんど告知しないままスタートしたことは事実ですから、ここから気合入れて皆様にお知らせしていきたいと思っています。
今日は、お昼にいらしたお客様に早速「今回はいつまでの期間限定?」と質問をいただきました。
今のところ、ずっと続けていくつもりです。(笑)
どうぞよろしくお願い致します。

夕刊効果で早速ご予約のお電話もいただきました。ありがたいです。

2017/9/2 第4回天領を楽しむ会ご報告 おかわり


勉強会が終わって懇親会も盛り上がり、中締めしてからも時間の許す限りお過ごしください…というスタンスです。
気づくとお客様のほとんどがお帰りになり、いつもの「お代わりの部」へ。
今回の会の振り返りや、酒造りのこと、売り方、酒造り(そしてそれにまつわる料理の世界)の未来のことなど、かなり深い話がとめどなく続いていました。
私も、末席にてお話を聞かせていただきました。

いろいろな酒蔵で工夫を凝らし、「うまい酒」を生み出すべく日々努力されています。
その中でも「目立つ酒」「目立たない酒」がある。
でも、それがイコール「旨い酒」「まずい酒」というわけではない。
造り手が見えないとどうしても表面的な評価を私たちはしてしまいますが、直接お話を伺い、その話の中で杜氏さんや蔵の人たちの人となりを感じ、実際に味わったときに酒そのもののおいしさと同時に思いも受け継ぐ。
当店に置いているお酒は、全国的にメジャーなお酒はそんなにありません。
でも、ひたむきに酒造りに没頭し、料理と一緒に楽しめるお酒が少しずつ集まってきているように感じています。
今回も、純米大吟醸のお酒や杜氏さん秘蔵のお酒など、言ってみれば普段飲めない貴重なお酒もたくさんご用意しました。
が、お客様に人気があったのは、いつもお出ししているひだほまれの純米吟醸や秋あがりだということが、「華やかさより、飲んで自分がおいしい、楽しいと思えるお酒」を選ぶお客様が当店には大勢いらっしゃるんだということがうれしく思いました。

気づけば、日付は変わり午前1時半。
長旅の疲れもあったでしょうが、最後までお付き合いくださった片桐杜氏、中本さんには本当に感謝しています。

不思議なご縁で当店とつながって下さり、「酒の会」の経験のない私たちと一緒に第1回から足を運び、新たなお酒の楽しみ方を矢祭の皆さんに提案してくださった中本さん。
今回でご卒業ということで、ささやかながら感謝の気持ちを。
矢祭が世界に誇るシクラメンをプレゼントさせていただきました。
中本さん、本当にお世話になりました。

というわけで、今回も濃厚かつ盛沢山な、まさに「天領を楽しむ」ひと時となりました。
ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました。